『ダーク・ブラッド』【5/24~6/6】

2014/05/24

君と生きたい。
この呪われた世界を変えるために──。

23歳の若さでこの世を去ってから、その類い稀なる才能で今なお世界中を魅了し続けている俳優、リヴァー・フェニックス。人気絶頂の最中にいた彼が、薬物中毒によりハリウッドの路上で倒れたのは1993年10月31日のこと。時代を象徴する青春スターのあまりにも早すぎる死は、キアヌ・リーヴス、ジョニー・デップ、イーサン・ホークといった俳優仲間から各国のファンまで、全世界の人々に大きな悲しみと衝撃を与えた。とりわけ熱烈なファンが多く、87年、91年と2度のキャンペーン来日が熱い注目を浴びた日本でも凄まじいショックが走ったのは言うまでもない。

この悲劇により、撮影途中だった映画『ダーク・ブラッド』は、主役不在での完成は不可能とされ、長い間お蔵入りとなっていた。だが、映画の運命は再び動き出す。2007年末に大病を患い余命わずかと宣告されたジョルジュ・シュルイツァー監督は、キャリア最後の作品として本作の再開を決意。監督自らが大事に保管していたフィルムの権利問題や未撮影シーンの再現など、さまざまな壁を乗り越えて2012年に完成した映画は、ちょうどリヴァーの没後20周年を迎えた2013年、ベルリン国際映画祭ほか世界各地の映画祭で喝采を浴び、改めてリヴァーの唯一無二の存在感を現代の観客に印象づけることになった。

【ストーリー】
アメリカ西部の砂漠地帯。かつて白人によって奪われ、核実験が繰り返されたその土地は、今は無人の荒野がどこまでも広がる、この世の果てのような場所だ。ある夜、車が故障して立ち往生していたハリー(ジョナサン・プライス)とバフィー(ジュディ・デイヴィス)の夫婦は、小さな光に導かれるようにして一軒の小屋に辿り着く。そこには、ネイティブ・アメリカンの血を引いた青年ボーイ(リヴァー・フェニックス)が、妻を白血病で亡くして以来、社会との関係を断ってたった一人で暮らしていた。

もうすぐ世界の終わりが来ると信じている彼は、美しいバフィーを一目見て生きる本能を目覚めさせていき、バフィーもまたボーイの妖しく不思議な精神世界に惹かれていく。一方、俗世そのもののようなハリーはボーイと事ある毎に衝突する。

激動の時代の中、彼が世界の中心・ホワイトハウスで見たものとは?そして人生の最後に流した、涙の理由とは―。

ダークポスター
2012年/アメリカ・イギリス・オランダ合作/86分

監督:ジョルジュ・シュルイツァー
出演:リバー・フェニックス/ジュディ・デイビス/ジョナサン・プライス
配給:マジックアワー

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 5/24(土)~6/6(金)終了
5/24(土)~5/30(金) ①13:15 ②19:15
5/31(土)~6/6(金) ①9:30 ②13:40 ③17:15

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