『愛の渦』【5/31~6/20】

2014/05/31

笑っちゃうほどむきだしの欲望

人気劇作家であり演劇ユニット「ポツドール」主催、商業映画監督デビュー作『ボーイズ・オン・ザ・ラン』でも高い評価を得、自身の戯曲であり脚本も務めた映画『恋の渦』は、限定公開から異例のヒット&ロングラン。
マルチな才能をみせる三浦大輔が、第二の監督作に選んだのは、「ポツドール」の代表作『愛の渦』。
性欲と、それにともなって付いてきてしまう感情に振り回される人間の滑稽さや、切なさ。そして剥き出しになる人間の本質をあぶりだし第50回岸田國士戯曲賞を受賞した伝説の舞台だ。今回映像化するにあたり脚本を書き直し、舞台では描けなかった、結末に新たな愛の渦が巻き起こる。

主演は、若手実力派俳優として頭角を現してきた池松壮亮。働きもせずにひきこもり、親の仕送りを使っってまで乱交パーティーに参加する“ニート”を演じる。
もう一人の主演は、三浦監督が「彼女と心中するつもりで作品を撮ると決めた」というほど、その存在感にほれ込み、抜擢した女優・門脇麦。“地味で真面目そうな容姿ながら、誰よりも性欲が強い女子大生”という難役に挑んだ。
着衣時間は123分中、18分半という過激な作品にも関わらずその脚本の面白さに賛同して集まったのは、新井浩文、滝藤賢一、田中哲司、窪塚洋介他、実力と個性を兼ね備えた豪華な俳優たち。肉体も、精神も剥き出しの演技から目が離せない。

【ストーリー】
午前0時~5時。料金は男:2万円、女:1千円、カップル5千円。豪華なマンションの一室に集まったのは、ニート、女子大生、フリーター、保育士など普段の生活では交わりそうもない男女。彼らの目的は「ただセックスがしたい」。しかし滑稽なまでに剥き出しの性欲は、お互いの心も裸にしていく。好意、嫌悪、侮蔑、格差…渦巻く思惑と欲望の一晩が向かう結末とは―

愛の渦ポスター
2013年/日本/123分/R18+

監督:三浦大輔
出演:池松壮亮/門脇麦/滝藤賢一/中村映里子/新井浩文/他
配給:クロックワークス

上映場所 ホール・ソレイユ(4F)
上映期間 5/31(土)~6/20(金)終了
6/7(土)~6/13(金) ①11:20 ②18:30
6/14(土)~6/20(金) ①13:50 ②21:00(レイト)

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