33年の時を経て、より強烈な輝きを放つ
シスター・フッド映画の金字塔!
テルマとルイーズ、女性2人の冒険と友情を描き‟女性版アメリカン・ニューシネマ“と評されたリドリー・スコット渾身のロードムービー。性的被害を受けた‟女性の正義“というテーマや、友情か愛情かで議論が巻き起こった親友2人のラストシーンなど、公開から30年経った今も全く色褪せておらず、時代を先取りした映画だった。舞台はグランドキャニオンの架空の場所という設定だが、ユタ州のデッド・ホース・ポイントの壮大な風景美の中、2人を乗せて疾走する1966年フォード・サンダーバード・コンバーチブルは強く観客の心に刻まれた。
第64回アカデミー賞®で6部門ノミネート、脚本賞受賞。ゴールデングローブ賞でも脚本賞受賞。2016年には半永久に保存する価値のある作品が選ばれるアメリカ国立フィルム登録簿にも登録。同年の第69回カンヌ国際映画祭では、公開から25年を記念した上映が行われ映画界のすべての女性に光を当てて、男女間の不平等や女性の地位向上を目指すプログラムである「ウーマン・イン・モーション」賞が贈られるなど、フェミニズムの観点からも記念碑的作品として支持を集め続けている。そして今回、リドリー・スコット監督の監修のもとオリジナルネガからの4Kレストアが実現し、より強く鮮烈に解放への旅路が映し出される。
STORY
平凡な主婦のテルマとウェイトレスのルイーズは、週末のドライブ旅行に出発。
その途中、立ち寄った店の駐車場でテルマが男に襲われそうになり、助けに入ったルイーズが護身用の拳銃で男を射殺。
さらに次から次へとトラブルが重なり、警察に指名手配された2人は、車でメキシコを目指し逃避行を続けるうちに、自分らしい生き方に目覚めていく……。