『ベル・カント とらわれのアリア』【12/13~】

2019/10/06

Amazon ベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーに輝くベストセラー小説を
日米豪華キャスト〈ジュリアン・ムーア×渡辺謙×加瀬亮〉で映画化

世界最高峰の豪華アンサンブルが実現した。アカデミー賞®に5度、ゴールデン・グローブ賞には8度ノミネートされ、『アリスのままで』で遂に両賞をダブル受賞し、現代の映画界において傑出した演技派女優となったジュリアン・ムーア。アカデミー賞®にノミネートされた『ラスト サムライ』以来、ハリウッドでも高く評価され、ニューヨークとロンドン、そしてこの夏に日本でも上演され熱い喝采を浴びたミュージカル「王様と私」でトニー賞にノミネートされた渡辺謙。クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』や、アッバス・キアロスタミ監督の『ライク・サムワン・イン・ラブ』などに出演、世界各国の名匠から愛される実力派俳優、加瀬亮。
その本物の演技で観客の魂を揺さぶり続ける3人が競演するのは、2001年に出版され、PEN/フォークナー賞とオレンジ賞(現在のベイリーズ賞)のフィクション部門最優秀賞を受賞し、Amazonのベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーにも輝いた小説「ベル・カント」の映画化。2012年にTIME誌の“世界で最も影響のある100人”に選出された作家のアン・パチェットが、1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件からヒントを得て、テロリストと人質の予期せぬ交流を描いた物語だ。ニューヨーク・タイムズ紙は「スリル、ロマンなど小説に必要なアイデアすべてが見事に混ざり合っている」、ニューヨーカー誌は「銃とプッチーニと赤十字の交渉が、アリアのように美しく綴られていく」、さらにサンフランシスコ・クロニクル紙は「この上なくロマンティックで魔法のように魅力的」と、アメリカの一流メディアから大絶賛を集め、30の言語に翻訳されたベストセラーが、日米の豪華キャストによって新たな命を吹き込まれた。

テロリストと人質──
なぜ、正反対の立場の彼らが心を通わせたのか?
危機的な状況で生まれた絆の行方とは──

実業家のホソカワは通訳のゲンと共に招かれた、南米某国の副大統領邸でのパーティーを心待ちにしていた。ホソカワの会社の工場誘致を目論む主催者が、彼が愛してやまないソプラノ歌手のロクサーヌ・コスのサロンコンサートを企画したのだ。現地の名士や各国の大使も集まり、女神のようなロクサーヌの歌声が流れたその時、突然テロリストたちがなだれ込み邸を占拠する。収監中の同志の解放を求める彼らは、赤十字から派遣されたメスネルを介して政府と交渉をするが平行線が続く。そんな中、ロクサーヌの歌をきっかけに、貧しく教育など受けられるはずもなかったテロリストたちと、教養に溢れた人質たちの間に、親子や師弟のような交流が生まれ始める。しかし、かりそめの楽園に終わりの時が近づいていた──。
世界的なオペラ歌手のロクサーヌ・コスに扮するのが、ジュリアン・ムーア。女性が解放される中、著名人であるために人質としてとらわれるも毅然とふるまうコスを情感豊かに演じた。コスの歌声を当代随一のソプラノ歌手と称えられるルネ・フレミングが吹き替えた。『シェイプ・オブ・ウォーター』の挿入歌「ユール・ネヴァー・ノウ」でも知られる歌姫の、この世のものとは思えない崇高な歌声が存分に堪能できる。
崇拝するコスを守ると共に、独自の美学を貫く実業家のホソカワに渡辺謙。彼のこれまでの人生のバックグラウンドをも感じさせる、厚みのある演技で魅了する。ホソカワの通訳を務めるゲンに加瀬亮。聡明で沈着冷静な男が、テロリストの一人に英語を教えるうちに心を通わせていく姿を繊細に演じた。また、赤十字の交渉人メスネルには、『ブリッジ・オブ・スパイ』のセバスチャン・コッホ、フランス大使ティボーに『ヒトラーと戦った22日間』のクリストファー・ランバートと、ベテラン俳優が物語にリアリティをもたらした。監督は脚本も手掛けた『アバウト・ア・ボーイ』でアカデミー賞®脚色賞にノミネートされたポール・ワイツ。
人の心を救うのは“力”ではなく、美しい芸術や温かな交流だと教えてくれる感動の人間ドラマ。

 

2018年/アメリカ/101分
監督:ポール・ワイツ
原題:Bel Canto
出演:ジュリアン・ムーア/渡辺謙/加瀬亮/クリストファー・ランバート/他
配給:キノフィルムズ

 

上映場所 ホールソレイユ(4F)
上映期間 12/13(金)~12/26(木)
12/13(金)~12/19(木) ①9:20 ②15:55
③20:20※レイト
12/20(金)~12/26(木) ①12:20

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