『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』【7/30~】

2016/06/03

こんなコメディ、見たことない!
エキセントリックだけどチャーミング、驚き満載!
“オランダのヴェス・アンダーソン”と呼び声高い
アカデミー賞  受賞作『キャラクター』の監督がおくる
ユニークな傑作が日本上陸!

死にたがる若き大富豪が謎の代理店に“サプライズ”な死を依頼するダークコメディが、自由の国オランダから飛び込んできた。

自分殺しを依頼するトボけた設定はアキ・カウリスマキの『コントラクト・キラー』を、ある男の奇妙な半生はウェス・アンダーソンの『グランド・ブダペスト・ホテル』を、殺し屋に執拗に追われるサスペンスはコーエン兄弟の『ノーカントリー』を彷彿とさせる。とはいえ、ミシェル・ゴンドリーの『エターナル・サンシャイン』のような素敵な恋あり、『ワイルド・スピード』のヴィン・ディーゼルもビックリの車上の銃撃戦も差し込まれと、一瞬たりとも目が離せないスパイシーで心温まるドタバタコメディなのだ。

監督は長編初監督作『キャラクター/孤独な人の肖像』で第70回アカデミー賞®外国語映画賞を射止めたマイク・ファン・ディム。オスカー獲得後にハリウッドから殺到したオファーを、「ミシュランで星を獲ったのにハンバーガーなんか焼くもんか」と一蹴し、母国でCM演出だけを引き受けてきたという。そんなこだわりの人、ファン・ディム監督がついにメガホンをとったのだから、一筋縄のコメディであるわけがない! 長年溜め込んできた“サプライズ”を恋の逃避行に詰め込み、涙を誘うラストに着地させたのは、さすがオスカー監督のなせる業といっていいだろう。

主人公のヤーコブにはオランダで国民的人気のコメディアン、イェルン・ファン・コーニンスブルッヘ。ヤーコブと恋の逃避行に出るコケティッシュなアンネに実力派女優のジョルジナ・フェルバーン。代理店の社長には『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のドクター・リスト役で知られるヘンリー・グッドマン。ヤーコブの相談役である庭師のムラーには、オランダやベルギーで活躍する名優ヤン・デクレールがあたる。

世界が待ち続けたファン・ディム監督の第2作目が満を持して公開! 切れ味の良さを堪能せよ!!

ストーリー

天涯孤独の身になったヤーコブ(イェルン・ファン・コーニンスブルッヘ)は、待望の自殺計画を開始! 巨額の資産は慈善団体へ寄付して、あとはさっさと死ぬだけだ。彼が幼い頃から家に仕える庭師のムラー(ヤン・デクレール)は普段と違う様子をいぶかしむが、ご主人様の密かな願いは見抜けなかった。

自殺にピッタリの断崖絶壁を訪れたヤーコブは、とんでもない光景を目撃する。霊柩車が現れ、運転手の男と車いすの老人が崖の向こうに行くのだが、数分後、崖から戻ってきた運転手の押す車いすは空だったのだ…。

現場に残されたマッチを手に、ヤーコブはブリュッセルにある謎の会社「エリュシオン」をアポなし訪問する。そこは、葬儀屋が裏稼業として営む《顧客のあの世への“旅立ち”を手助けする》代理店だった。社長のジョーンズ氏(ヘンリー・グッドマン) は彼の願望を察して、いつ、どのように“旅立つ”かはおまかせの〈サプライズ〉コースを提案。

ヤーコブはすぐに契約を交わすが、その直後に同じサプライズを待つアンネ(ジョルジナ・フェルバーン)と運命的に出会ってしまう。解約不可、成功率100%の〈サプライズ〉からふたりは逃げ切れる…!?

poster22015年/ オランダ /105分/
原題:De Surprise
監督:マイケ・ファン・ディム
出演:イェルーン・ファン・コーニングスブリュッヘ/ジョルジナ・フェルバーン/ヤン・デクレイル/ヘンリー・グッドマン
配給:松竹    

 

上映場所 ホールソレイユ(4F)
上映期間 7/30(土)~8/19(金)
8/6(土)~8/12(金) ①11:55 ②16:15
8/13(土)~8/19(金) ①18:30

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