実際の映画館で取り壊し間際に撮影された、
ノスタルジックで心温まる“映画館の物語”
映画館を愛する想いが、ひとつの作品を創り出した。
日本最古の映画館の一つである「シネフク大黒座」が、122年の歴史に幕を閉じた。
その雄姿を映像に残したいという劇場関係者たちの熱い思いから生まれた本作品は、取り壊し間際の大黒座を使って撮影。実話も取り入れ、映画館で働く人々や観客の思い出が交錯する様子を、去りゆく名画座の最後のドラマとして美しく描き出します。
近年、日本全国で昔ながらの映画館が次々に閉館し、大型シネコンへと時代が移りゆく中、多くの名作映画を通じて夢を与え続けてくれた映画館は、私たちに何を残してゆくのでしょうか…。
【ストーリー】
122年続いた老舗映画館の大黒座が閉館することになった。そこで働き始めたばかりの新入社員 明日香(藤原令子)は、ある夜、館内で謎の老人に出会うが、彼は奇妙な言葉を残し、忽然と消えてしまう。
大黒座で映画を見て育ったバーテンダーのアキラ(本郷奏多)は、いつか自分の映画を作りたいと夢見ているが、何もできない自分がもどかしい。大黒座の女性支配人(石田えり)は、閉館に反対する人々をなだめながら気丈に振る舞っていた。泣いても笑っても、もうすぐ、大黒座はなくなってしまう…。
劇場の壁という壁が、町の人々が書いたメッセージで埋まっていく。そしてついに閉館の日。スクリーンに最後の映画が映しだされ、劇場を埋め尽くす観客は、それぞれの思い出に胸を熱くする。その時、明日香の前に、あの謎の老人が再び現れ…。長い歳月の間、人々に愛されてきた映画館が、最後にくれたサプライズとは―。
2015年/日本/94分
監督:時川英之
出演:藤原令子/本郷奏多/石田えり/ミッキー・カーチス/ 阿藤快
配給:東京テアトル
上映場所 | ホールソレイユ(4F) |
上映期間 | 12/12(土)~1/1(金) |
12/19(日)~12/25(金) | ①9:20②16:05 |
12/26(日)~1/1(金) | ①14:50 |
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