『ふたつの名前を持つ少年』【12/19~】

2015/09/10

戦後70年、アウシュビッツ収容所解放70周年に贈る
壮絶な運命をたった一人で、
強く前向きに生き抜いた少年の感動の実話!

ひとつの名前は愛を、もうひとつは勇気をくれた。

8歳のユダヤ人少年が身の上と名前を偽ってナチス・ドイツの手を逃れ、たった一人で終戦までの3年間を生き抜いた。そんな驚愕の実話を、アカデミー賞受賞監督のドイツのペペ・ダンカートが映画化、奇しくも戦後70年の節目となる今年、大人から子供まですべての人の心を揺さぶる感動作が誕生した。

原作は、“児童文学界のノーベル賞”と呼ばれる、国際アンデルセン賞受賞作家のウーリー・オルレプが、今も存命の本人に取材して書き上げた「走れ、走って逃げろ」。監督はこの原作との出会いを、「観る者の記憶に20年後も残り続ける映画となる素材を見つけた瞬間」と語っている。過酷な運命の中でも変わらない少年の純粋な心と自らの運命を切り開く強さに胸を打たれ、少年が出会う様々な大人たちの姿から人間の残酷さと優しさを知ることができると、ヨーロッパ各国で絶賛された。

【ストーリー】

1942年、ポーランドのユダヤ人強制居住区から脱走した8歳の少年スルリックは上と寒さから行き倒れとなり、ヤンチック夫人に助けられる。スルリックを匿った夫人は少年の賢さと愛らしさに気付き、ひとりでも生き延びられるよう“ポーランド人孤児ユレク”としての架空の身の上話を教え込み、追ってから逃がす。

夫人がくれた十字架のネックレスをお守りに、教わった通りのキリスト教の祈りを唱え、寝床と食べ物を求めて農村を一軒ずつ訪ね歩くユレク。無邪気な笑顔のユレクに救いの手を差し伸べる者、利用する者、優しい家族に受け入れられ束の間の平穏をつかみかけても、ユダヤ人というだけで、なぜこんな目に合わなければならないのか。それでも、生き別れになった父との約束を胸に、ユレクのたった一人の命の旅は続く。

poster2 (1)2013年/ ドイツ・フランス合作/107分
原題:Lauf Junge lauf
監督:ペペ・ダンカート
出演:アンジェイ・トカチ/カミル・トカチ/ジャネット・ハイン/ライナー・ボック
配給:東北新社

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 12/19(土)~1/1(金)
12/19(土)~12/25(金) ①9:40 ②15:45
12/26(土)~1/1(金) ①9:15 ※1日(金)のみなし ②15:25

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