『悪童日記』【2/7~】

2014/12/16

カルロヴィ・ヴァリ 国際映画祭グランプリ

アカデミー外国語映画賞® ハンガリー代表

亡命作家 アゴタ・クリストフの衝撃のベストセラー、遂に映画化!
戦争末期のハンガリー。 疎開した双子は大人の非情な世界をしたたかに生き抜いていくー。倫理を超えた、感動の物語

ハンガリー出身の亡命作家アゴタ・クリストフによる原作は、彼らの日記という体裁をとり、殺人も躊躇しない彼らの行動が簡潔につづられたもの。
1986年にフランスで刊行されるとほぼ口コミによりベストセラーとなり、40カ国以上の国で翻訳され、全世界そして日本を熱狂の渦に巻き込んだ。
数々の文学賞に輝いた珠玉の小説の映画化は、これまでポーランドのアグニェシュカ・ホランド監督(『ソハの地下水道』)や
デンマークのトマス・ヴィンターベア監督(『偽りなき者』)などが映画化権を獲得しながらも、現実に至らなかった。
この、映像化不可能と言われてきた作品が、遂に出版から30年を経て、見事に映画に変換された。
作家の故郷であるハンガリーのヤーノシュ・サース監督が遂に映画化した本作は、カルロヴィ・ヴァリ映画祭でグランプリを獲得した
他 アカデミー外国語映画賞のハンガリー代表にも選ばれた。また、名撮影監督クリスティアン・ベルガー(『白いリボン』)のカメラが、田園の美しい陽光とともに人間たちの心の闇を、陰影深く描き出している。

【ストーリー】
第2次世界大戦末期、双子の「僕ら」は、小さな町の祖母の農園に疎開する。
粗野で不潔で、人々に「魔女」と呼ばれる老婆の下、過酷な日々が始まった。
双子は、生きるための労働を覚え、聖書と辞書だけで学び、様々な“練習”を自らに課すことで肉体と精神を鍛えていく。
そして、目に映った真実だけを克明にノートに記す――。
両親と離れて別世界にやってきた双子の兄弟が、過酷な戦時下を、実体験を頼りに独自の世界観を獲得し、
自らの信念に基づきサバイバルしていく。
なんとしても強く生き抜く彼らのたくましさは、倫理の枠を超えて見るものを圧倒し、希望の光をも示してくれるだろう。

悪童日記 大2013年/ドイツ・ハンガリー合作/111分 PG-12
監督:ヤーノシュ・サース
出演:アンドラース・ジェーマント/ ラースロー・ジェーマント/ ピロシュカ・モリナール他
配給:アルバトロス・フィルム

上映場所 ソレイユ2 (地下)
上映期間 2/7(土)~2/20(金)
2/7(土)~2/13(金) ①9:50 ②17:45
2/14(土)~2/20(金) ①11:40 ②15:55

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