舞台は、バスク地方の街サン・セバスチャンの映画祭。
華やかな舞台の裏で繰り広げられる恋の行方は…!?
かつて大学で映画を教えていたモート・リフキンは、今は人生初の小説の執筆に取り組んでいる。映画の広報の妻スーに同行し、サン・セバスチャン映画祭に参加。スーとフランス人監督フィリップの浮気を疑うモートはストレスに苛まれ診療所に赴くはめに。そこで人柄も容姿も魅力的な医師ジョーとめぐり合い、浮気癖のある芸術家の夫との結婚生活に悩む彼女への恋心を抱き始めるが…。
映画の街で突然、名作の世界に迷い込む!?
ウディ・アレンから映画の巨匠たちへのラブレター
主人公モートはサン・セバスチャンを訪れて以来、昼も夜も摩訶不思議なモノクロームの夢を垣間見るようになる。街を散策中、突如フェデリコ・フェリーニ監督『8 1/2』の世界が目の前に!夢の中では、クロード・ルルーシュ監督『男と女』、ジャン=リュック・ゴダール監督『勝手にしやがれ』の世界に自身が出現したり。モートは、いつしか、映画の名作たちの中に、自らの“人生の意味”を探し求め、映画と現実の狭間を迷走していくのだった…。主人公のおかしな人生問答を、アレン自身がこよなく愛するヨーロッパの名作映画を引用したモノクロのイメージで映像化。“ビスケー湾の真珠”と呼ばれる風光明媚なリゾート地の景観をカメラに収めながら、まさしく“映画のように”儚くも美しい人生模様を紡ぎ上げた一作である。 最後にあっと驚くキャストが登場するのもお見逃しなく!