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『宮松と山下』【1/20~】

2022/12/04

記憶喪失の男、宮松はなぜ名もない人物を毎日演じ、
毎日死に続けるのか。

宮松は端役専門のエキストラ俳優。来る日も来る日も、名もなき登場人物を生真面目に演じ、斬られ、射られ、撃たれ、画面の端に消えていく。真面目に殺され続ける宮松の生活は、派手さはないけれども慎ましく静かな日々。そんな宮松だが、実は彼には過去の記憶がなかった。

なにが好きだったのか、どこで何をしていたのか、自分が何者だったのか。
なにも思い出せない中、彼は毎日数ページだけ渡される「主人公ではない人生」を演じ続ける。
ある日、宮松の元へある男が訪ねてくる……。

日本を代表する俳優 香川照之、単独主演作で演じるのはエキストラ!
さらに、津田寛治、尾美としのり、中越典子ら名優たちが集結!

各分野で八面六臂の活躍を続ける香川照之が、ポン・ジュノ監督作品『TOKYO!〈シェイキング東京〉』、黒沢清監督作品『トウキョウソナタ』に主演した2008年以来の単独主演作品として選んだ『宮松と山下』。常に圧倒的な存在感を見せてきた香川が本作で挑んだのは、エキストラ俳優・宮松。日替わりどころか分刻みで端役を演じる記憶を失った男を、繊細に複雑に演じ切った。その実体感ある人物造形は、他の追随を許さぬ、香川ならではの境地だ。香川を支える共演者たちも実力派が揃った。津田寛治、尾美としのり、中越典子らが、口数の少ない宮松の謎に包まれた現在と過去を展開し、観客の目をくぎ付けにする。

昨日までの自分を失ったら、
何を演じたら良いのだろう。

宮松は端役専門のエキストラ俳優。ロープウェイの仕事も掛け持ちしている。
時代劇で大勢のエキストラとともに、砂埃をあげながら駆けていく宮松。ヤクザのひとりとして銃を構える宮松。ビアガーデンでサラリーマンの同僚と酒を酌み交わす宮松。
来る日も来る日も、斬られ、撃たれ、射られ、時に笑い、そして画面の端に消えていく。そんな宮松には過去の記憶がなかった。

ある日、谷という男が宮松を訪ねてきた。宮松はかつてタクシー運転手をしていたらしい。藍という12歳ほど年下の妹がいるという。
藍とその夫・健一郎との共同生活が始まる。自分の家と思えない家にある、かつて宮松の手に触れたはずのもの。宮松の脳裏をなにかがよぎっていく・・・。

 

2022年/日本/87分
監督:関友太郎/平瀬謙太朗/佐藤雅彦
出演:香川照之/津田寛治/尾美としのり/中越典子/他
配給:ビターズ・エンド

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 1/20(金)~2/2(木)
1/20(金)~1/26(木) ①13:35 ②19:25
1/27(金)~2/2(木) ①13:45

 

 

 

(C)2022「宮松と山下」製作委員会

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