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『1640日の家族』【11/25~】

2022/09/28

監督の少年時代の体験を基に映画化
フランスの里親制度から“家族のかたち”を描く感動作

長編デビュー作『ディアーヌならできる』が、第9回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルで映画監督審査員賞を受賞したファビアン・ゴルジュアール監督。2作目となる本作は監督が子どもの頃、両親が生後18ヶ月の子どもを里子として迎えて6歳まで一緒に暮らした経験を、記憶を掘り起こしながら映画化したもの。もうひとつ物語のモデルとなったのは、監督が福祉関係者や里親とのインタビューで知った父と息子のエピソードだ。子どもが誕生後すぐに母親が亡くなり、打ちのめされた父親は子どもと引き離されてしまったという。里親制度をサポートする組織や里親の役割もリアルに紹介され、子どもの幸せを願う周囲の温かさが伝わってくる。監督が複雑な愛情関係を脚本に落とし込む中で参考にしたのは、『キッド』、『クレイマー、クレイマー』、『E.T.』の傑作群。深い愛で結ばれた絆と別れのエッセンスが、本作の隅々まで行き渡っている。

愛情豊かで賑やかな里親家庭と、実父の間で揺れる少年シモンを演じるのは、演技初挑戦のガブリエル・パヴィ。公園で母親と遊んでいたところ、監督とキャスティング・ディレクターによって見出されたという。映画初出演にして一躍スターダムにのしあがった『存在のない子供たち』のゼイン・アル=ラフィーアや『ミナリ』のアラン・キムに継ぐ、新たな天才子役が誕生した。里親のアンナには、『海の上のピアニスト』のメラニー・ティエリー、夫のドリスには『キャメラを止めるな!』のリエ・サレムら実力派が出演。
今は一緒にいなくても、血がつながってなくても、家族だった時間は消えない。さまざまなかたちの家族にエールを送る奇跡の物語。

STORY

アンナ(メラニー・ティエリー)と夫のドリス(リエ・サレム)が里子のシモン(ガブリエル・パヴィ)を受け入れて、4年半が経った。長男のアドリと次男のジュールは、18ヶ月でやってきたシモンと兄弟のように成長し、いつだって一緒に遊びまわっている。にぎやかで楽しい日々が続くと思っていた5人に、ある日、激震が走る。月に1度の面会交流を続けてきたシモンの実父エディ(フェリックス・モアティ)から、息子との暮らしを再開したいとの申し出があったのだ。突然訪れた“家族”でいられるタイムリミットに、彼らが選んだ未来とは――。

 

2021年/フランス/102分/G
監督:ファビアン・ゴルジュアール
原題:La vraie famille
出演:メラニー・ティエリー/リエ・サレム/フェリックス・モアティ/ガブリエル・パビ/他
配給:ロングライド

上映場所 ホールソレイユ(4F)
上映期間 11/25(金)~12/8(木)
11/25(金)~12/1(木) ①10:00 ②14:35
12/2(金)~12/8(木) ①12:25

 

 

 

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