INTRODUCTION
お笑いはもとより、脚本、小説、イラストとマルチな才能を発揮し続ける唯一無二の芸人=バカリズム。彼が2006年から実に3年もの間、銀行に勤めるOLになりきり、日々のあれこれをこっそり綴っていたブログ。
そのブログを書籍化した「架空OL日記」を原作とした連続ドラマでは、OLの主人公=“私”役を、バカリズムが演じる。
夏帆、臼田あさ美、佐藤玲、山田真歩、三浦透子といったそうそうたる女優陣が演じるOL軍団に、バカリズムがそのままの姿で溶け込む様子は、視聴者にさらなる衝撃を与えると同時に多くのファンを生み出した。ドラマは「第55回ギャラクシー奨励賞」を受賞。脚本も担当したバカリズムは、同ギャラクシー賞の「特別賞」を受賞し、さらに脚本家にとって最も名誉ある「第36回向田邦子賞」を受賞するという快挙を成し遂げている。
そして2020年、『架空OL日記』がついに映画化!といっても、「映画だから」と大風呂敷を広げることは一切なし。ドラマと同じく銀行で働く彼女達の日常が、淡々とユーモラスになんとも言えない絶妙な空気感で描かれていく。
主演のバカリズムを筆頭に、メインキャストは続投。新たなキャストとして、韓国で抜群の知名度と人気を誇るシム・ウンギョン、日本からは坂井真紀、志田未来、石橋菜津美らが参加。いずれも実力は折り紙付きの女優陣の化学反応にも注目したい。
監督はドラマと同じく住田崇が務め、さらにリアルでクレイジーなバカリズムワールドを映し出す。
STORY
憂鬱な月曜日の朝。銀行員OLの“私”の1週間が始まった。眠気に耐えながらもきっちりメイクして家を出る。ストレスフルな満員電車に揺られ、職場の最寄り駅で合流するのは社内で一番仲良しの同期=マキ。私と価値観の近いマキとの会話は、時に激しく不毛ながらも不思議に盛り上がる。会社の更衣室で後輩のサエと入社8年目の小峰、10年目の酒木が加わり、いつものように就業前のおしゃべりに華が咲く…。