本当の自分を見つめたとき、真実の愛に辿りつける---。
NYタイムズ紙がベストセラーに選んだ、胸打つ衝撃の<実話>
アメリカの田舎町。牧師の父と母のひとり息子として愛情を受けながら、輝くような青春を送ってきたジャレッド。しかし、”自分は男性のことが好きだ”と気づいたとき、両親に勧められたのは、同性愛を”治す”という危険な矯正セラピーへの参加だった。〈口外禁止〉だという驚くべきプログラム内容。自らを偽って生きることを強いる施設に疑問と憤りを感じ、ジャレッドは遂にある行動を起こす…。原作は、NYタイムズ紙によるベストセラーに選ばれ、全米で大きな反響を呼んだ衝撃の〈実話〉。親と子はなぜ、互いの幸せを願うほどにすれ違ってしまうのか――。本当の自分を見つめた先に、誰にも奪うことはできない真実の愛が浮かび上がる。一筋の希望が胸を震わせる、圧倒的な人間ドラマが誕生した。
STORY
牧師の父(ラッセル・クロウ)と母(ニコール・キッドマン)を両親にもつジャレッド(ルーカス・ヘッジズ)は、大学生となった。きらめくような青春を送るなか、思いがけない出来事をきっかけに、自分は男性が好きであることに気づく。意を決して両親にその事実を告げるが、息子の言葉を受け止めきれない父と母は困惑し、動揺する。
父から連絡を受けた牧師仲間が助言をするため、続々と家へやってくる。
父は問う。「今のお前を認めることはできない。心の底から変わりたいと思うか?」
悲しげな表情の母を見て、ジャレッドは決心する。「---はい」
母が運転する車に乗り込み、ジャレッドは施設へと向かう。「治療内容はすべて内密にすること」細かな禁止事項が読み上げられ、部屋へと案内される。白シャツの同じ服装の若者たちが弧を描くように椅子に腰を下ろしている。
「救済プログラムにようこそ!」12日間のプログラムが始まった---。