『クワイ河に虹をかけた男』【11/19~】

2016/09/12

たった一人の戦後処理。

アジア太平洋戦争下、旧日本軍が建設した泰緬鉄道――
その「死の鉄道」の贖罪と和解に障害を捧げた永瀬隆・20年の記録

旧日本軍が建設した「死の鉄道」—。
その贖罪と和解に生涯を捧げた男がいた。
時に旧連合国捕虜や旧日本軍関係者の強い反発に遭いながら、
彼は妻とともにその歩みを続けた。
元捕虜は彼を「握手できるただ一人の日本人」「レジェンド」と呼んだ。
一方、復員する日本軍12万人全員にタイ政府が「米と砂糖」を
支給してくれた恩義に報いようと、学生らに奨学金を贈り続けた。
93年の生涯でタイへの巡礼は実に135回に及んだ。
これはその男の晩年を約20年間にわたって取材した地元放送記者による記録である。

【ストーリー】

アジア太平洋戦争の最中の1942年7月、旧日本軍はタイとビルマを結ぶ泰緬鉄道の建設に着手した。ビルマ・インド方面への陸上補給路を確保するのが目的である。建設工事にはイギリス・オーストラリア・オランダなどの連合国捕虜6万人余と25万人以上の現地アジア人労働者を動員。20世紀初頭にイギリスが「10年はかかる」として断念した415kmのルートをわずか1年3ヶ月あまりで完成させた。だが、食料・薬品不足の中の長時間労働に加え、コレラ、赤痢などの伝染病が蔓延。1万3千人、労働者推定数万人の犠牲を出した。

永瀬隆は陸軍通訳として、タイ側の鉄道建設の拠点カンチャナブリ憲兵分隊に勤務するが、戦後まもなく連合国が派遣した墓地捜索隊の同行し、悲劇の全容をめのあたりにする。この経験が永瀬を鉄道建設の犠牲者の慰霊に駆り立てた。一般日本人の海外渡航が自由化された1964年以来、妻の佳子さんと二人三脚で巡礼を開始。タイ訪問は生涯で135回を数えた。1976年にはクワイ鉄道橋で元捕虜と旧日本軍関係者の和解の再開事業を成功させ、旧連合軍でもその名を知られる存在となった。

もうひとつの活動の柱はタイへの恩返しだ。終戦後、タイ政府は復員する12万人の日本軍将兵全員に飯ごう1杯の米と中蓋1杯の砂糖を支給してくれた。連合軍側に内密に施された恩義に報いるため、1965年から自宅にタイ人留学生を受け入れ、1986年にはクワイ河平和基金を設立。学生に奨学金を贈り続けた。

805a5647c0ac1e942016年/日本 /119分/
監督:満田康弘
配給:きろくびと

特別鑑賞券 好評発売中!
【販売場所】ホール・ソレイユ、 ソレイユ2劇場窓口
【価格】一般¥1400(税込)
【販売日】10月27(木)~公開日前日までの販売です。

上映場所 ソレイユ2(地下)
上映期間 11/19(土)~11/25(金)
11/19(土)~11/20(日) ①11:25 舞台挨拶あり
11/21(月)~11/25(金) ①11:30

[margin_5t](C)Universal Pictures

舞台挨拶 決定!
【実施日】11月19日(土)20日(日)
【実施時間】 11:25~の回上映終了後
【登壇者】満田康弘監督(予定)
【場所】高松・ソレイユ2(香川県高松市亀井町10-10ソレイユ第1ビルB1)TEL087-861-3302
※イベントの予定は、急遽変更になる場合がございます。あらかじめご了承くださいませ。

© 2024 ソレイユ