アカデミー賞、主演女優賞ノミネート
ベルリン国際映画祭、銀熊賞W受賞 〈主演女優賞、主演男優賞〉
全米映画批評家協会賞、主演女優賞受賞
妻の心はめざめ、夫は眠りつづける
シャーロットランプリングの新たな代表作ともいうべき傑作の誕生!
映画界を代表する女優シャーローット・ランプリングが、結婚45周年を迎えた妻の役を演じて、2015年ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したのをスタートに、2015年度の様々な映画賞の受賞と話題をさらっている『さざなみ』がいよいよ公開される。
ランプリングは『ナック』(65)や『ジョージ―・ガール』(66)でスィンギング・ロンドンを象徴する初々しいアイコンとして輝かしいデビューを飾り、『愛の嵐』(73)で絶賛を浴び、さらにフランソワ・オゾン監督の『まぼろし』(01)、『スイミング・プール』(03)などで再び脚光を浴びた、神秘的ともいえる大女優である。
彼女の澄明な成熟の域に達した『さざなみ』での演技は映画界を驚かせ、70歳となる今年、女優としての最高の時期を迎えている。時にはつつましいほどに優美な表情を見せるかと思えば時には理不尽で激越な嫉妬の感情を発露させ、引きつった貌を晒すことも辞さない。その千変万化する無限のニュアンスに富んだ感情表現に圧倒され、まさにランプリングの新たな代表作といえるだろう。
一方、夫を演じるトム・コートネイは60年代初頭、イギリスで起こった新しい波<フリー・シネマ>の代表作『長距離ランナーの孤独』(62)でピカレスクなヒーロー、コリン・スミスを演じたでんせつてきな名優。『さざなみ』は戦後イギリス映画の黄金期を代表する名優同士の夢のような共演が映画ファンにとっては、たまらない魅力となっている。
【ストーリー】
結婚45周年を祝うパーティを土曜日に控え、準備に追われていた熟年夫婦ジェフとケイト。ところがその週の月曜日、彼らのもとに1通の手紙が届く。それは、50年前に氷山で行方不明になったジェフの元恋人の遺体が発見されたというものだった。その時からジェフは過去の恋愛の記憶を反芻するようになり、妻は存在しない女への嫉妬心や夫への不信感を募らせていく。
2015年/ イギリス /95分/
原題:45 Years
監督:アンドリュー・ヘイ
出演:シャーロット・ランプリング/トム・コートネイ
配給:彩プロ
上映場所 | ホールソレイユ(4F) |
上映期間 | 4/23(土)~5/6(金) |
4/30(土)~5/6(金) | ①11:40 ②18:30 |
5/7(土)~5/13(金) | ①9:30 |
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