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『コンプリシティ 優しい共犯』【3/20~】

2020/02/19

新しい才能に世界が熱狂!

監督は短編映画『SIGNATURE』が第70回ロカルノ国際映画祭ほかで高い評価を受け、米アカデミー賞公認映画祭であるエンカウンター短編&アニメーション映画祭でグランプリを受賞した近浦啓。本作『コンプリシティ/優しい共犯』は北米最大の映画祭、トロント国際映画祭でワールド・プレミア上映され、続いて釜山国際映画祭、ベルリン国際映画祭と世界の名だたる映画祭へ入選し正式出品。そして厳しい目を持つ映画ファンが集まる東京フィルメックスで観客賞を受賞するという、途轍もない長編デビューとなった。

中国の実力派俳優ルー・ユーライ × 日本の名優・藤竜也

主演は、第55回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞受賞の『孔雀-我が家の風景-』でデビューした中国人俳優ルー・ユーライ。常にどこか寂しさを感じさせる瞳と危うげな存在感で、どこにいても自分の存在を確立できない主人公の青年チェン・リャンの哀しみを観客に訴えかける。そしてチェン・リャンの、時に厳しい上司であり時に優しい父のような存在である厳格な蕎麦屋の主人・弘を、日本を代表する名優・藤竜也が見事に演じている。そしてモデルとして世界的に活躍し、本作が映画デビューとなる赤坂沙世が、チェン・リャンが心を寄せる女性・葉月を、チェン・リャンと弘との関係を温かく支える弘の娘カオリを松本紀保が演じ、映画を支えている。

この決断をあなたは許せるだろうか?

技能実習生として来日するも、劣悪な職場環境から逃げ出し、不法滞在者となってしまった中国人青年チェン・リャン。彼は他人になりすまし、蕎麦屋で働き口を見つける。口数が少なく不器用な蕎麦屋の主人・弘は、実の息子との関係も悪くどこか心に孤独を抱えていた。厳しくも温かい弘の背中に父を重ねるチェン・リャンと、彼の嘘をつゆ知らず情を深めていく弘――二人はまるで親子のような関係を築いていく。しかしはかない嘘の上に築いた幸せは長く続かず、チェン・リャンを追う警察の手が迫り、すべてを清算する日がやってくる。その時、二人はお互いのためにある決断をする――

 

2018年/日本・中国合作/116分
監督:近浦啓
原題:Cheng Liang
出演:ルー・ユーライ/藤竜也/赤坂沙世/松本紀保/他
配給:クロックワークス

 

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 3/20(金)~4/2(木)
3/20(金)~3/26(木) ①13:35 ②19:55
3/27(金)~4/2(木) ①9:40

 

(C)2018 CREATPS / Mystigri Pictures

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