第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品
セザール賞最多10部門ノミネート、世界のメディアが絶賛!
自分が作った“怪物”と生きなくては―
女性の生き方まで変えた天才デザイナー、イブ・サンローラン
彼の人生で最も輝き、最も堕落した10年間に迫る
1970年代半ば、世界で最も有名なデザイナーの〈死亡説〉が流れた。〈モードの帝王〉としてファッション界に君臨していた、イヴ・サンローランだ。以前から失踪説や重病説、もっとスキャンダラスな噂も度々流れ、人々の前から姿を消したイヴに、一流の新聞社までが死亡記事の見出しを考えていたという。まだ若く絶頂期だったはずの彼に何があったのか──そこには、華麗な成功の裏に隠された、命を削るほどの創造の苦しみとスランプ、心を打ち砕くほどの激しい愛の葛藤があった。公では語れなかった〈真実〉に迫るために、“モンドリアン・ルック”や“ポップアート”コレクションで大ブレイクした後の激動の10年間を描く衝撃作が、遂に日本に登場する。
【ストーリー】
1967年、パリ。カトリーヌ・ドヌーヴの衣装の次は、マルグリット・デュラス作の舞台衣装、秋冬コレクションのデザインを終えれば、12月のプレタポルテ、そしてオートクチュールの春夏ものデザイン──イヴ・サンローラン(ギャスパー・ウリエル)の過密スケジュールは、果てしなく続いていた。
1968年、アンディ・ウォーホルからコレクションを称える手紙が届くが、イヴにとってはもう過去のことだ。新作のデザインが進んでいるか“監視”する公私共にパートナーのピエール・ベルジェ(ジェレミー・レニエ)の目を逃れ、モデルのベティ・カトルー(エイメリン・バラデ)とクラブに繰り出すのが、イヴの唯一の息抜きだった。
1971年、コレクションは大成功、ピエールは世界中にサンローランの店をオープンさせる。パリの街を「醜くなった」と嘆くイヴは、「次のコレクションは何か新しいことをしたい」と、インスピレーションを求めて、モロッコへと旅立つ。
ところが、帰国して開いた新作コレクションは物議を醸す。モダンの先頭を走って来たイヴが、40年代に触発されたオートクチュールを発表したからだ。批判にさらされたイヴは荒れるが、さらに世間を挑発するかのように、初の男性用香水の広告のためにヌードになる。
1972年、オートクチュールの売上はガタ落ち。しかし、常に“新しい”ものだけを生み出そうとする重圧からイヴの感性は限界を超え、アイデアが全く浮かばない日々が続く。そんな時イヴは、ジャック・ド・バシェール(ルイ・ガレル)と出会い、その退廃的な美しさにひと目で心を奪われる。
1973年、カール・ラガーフェルドの愛人でもあるジャックに自ら引きずり込まれていくイヴ。 1974年、イヴの命にかかわるアクシデントが起き、激怒したピエールに脅されたジャックはイヴの前から姿を消す。 1976年、ショーを目前にして1点のデザインも描けないイヴは、遂に人々の前から姿を消すのだが──。
2014年/ フランス・ベルギー合作/151分/R15+
原題:Saint Laurent
監督:ベルトラン・ボネロ
出演:ギャスパー・ウリエル/ジェレミー・レニエ/ルイ・ガレル/レア・セドゥー/アミラ・カサール 他
配給:ギャガ
上映場所 | ホールソレイユ(4F) |
上映期間 | 3/19(土)~4/8(金) |
3/19(土)~3/25(金) | ①11:20 ②16:25 |
3/26(土)~4/1(金) | ①13:25 ②18:30 |
4/2(土)~4/8(金) | ①15:40 |
[margin_5t](C)2014 MANDARIN CINEMA - EUROPACORP - ORANGE STUDIO - ARTE FRANCE CINEMA - SCOPE PICTURES / CAROLE BETHUEL