『禁じられた歌声』【3/12~】

2016/01/19

2015年フランス・セザール賞、7部門独占受賞
2015年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート

愛を知る前に自由を奪われた

少女トヤの目を通して描かれる、自由という砂上の楼閣。
世界遺産の美しき街・ティンブクトゥで何が起こったのか?

西アフリカ、マリ共和国のティンブクトゥ。この世界遺産にも登録された美しい古都からほど近いニジェール川のほとりの砂丘地帯で、少女トヤは、父キダン、母のサティマ、牛飼いの孤児イサンとつつましくも幸せな生活を送っていた。

しかし街はいつしかイスラム過激派のジハーディスト(聖戦戦士)に占拠され様相を変えてしまう。兵士たちが作り上げた法によって、歌や笑い声、そしてサッカーでさえも違法となり、住民たちは恐怖に支配されていく。影のように潜みながら生きていく者がいる一方で、尊厳をもってささやかな抵抗を試みるものもいた。が、悲劇と不条理な懲罰が繰り返されていく中、トヤの家族にも暗い影がすこしずつ忍び寄り、ほんの些細な出来事が悲劇を生もうとしていた…。

世界遺産にも登録されている古都ティンブクトゥの美しい砂の街を舞台に、愛と憎しみを通して、人間の「赦し」とは何かを描いた壮大な叙事詩。少女トヤは何を見たのか?そして何を決意したのか?

2015年、フランスで最高の栄誉とされるセザール賞で最優秀作品賞をはじめ7部門を独占し、アカデミー賞外国映画賞にもノミネートされたモーリタニア映画『禁じられた歌声』がいよいよ公開される。1947年に、オスカーに外国映画賞部門が設立されて以来、アフリカ大陸からノミネートされた映画は8本しかなく、モーリタニアからは初めてという快挙である。

【ストーリー】

アフリカ、マリ共和国のニジェール川沿いのティンブクトゥからほど近いある街で、少女トヤは、父キダン、母のサティマ、牛飼いの孤児イサンと、ささやかながらも互いに慈しみ合う幸せな生活を送っていた。そこにはいつも父の奏でる音楽があった。

しかし、街はイスラム過激派のジハーディスト(聖戦戦士)に占拠され、様相を変えてしまう。過激派は厳格なシャリア(イスラム)法と恐怖政治により住民たちを支配してゆく。彼らは、音楽、笑い声、たばこ、そしてサッカーや不要な外出など次々に禁止し、毎日のように悲劇と不条理な懲罰を繰り返していく。それでも人々は隠れて音楽を楽しみ、少年たちはボールを使わずにサッカーの試合をし、静かに抵抗するのだった。そして極彩色のドレスを着た気のふれたひとりの女は、身体を張って不条理な暴力に対抗する。自由という、彼女の中で燃え上がる炎でもって。

しかし過激派たちの、住民への圧政はより色濃くなっていく。歌を歌ったという理由だけで女性は鞭打ちの刑に処され、その尊厳は踏みつぶされていく。神を讃える静かな音楽を奏でただけで、それはむしろ神への冒涜となる。そしてまだ愛も知らない少女は、無理やり男の花嫁となっていく。そして事実婚のカップルは公開処刑されるのだった…。

poster22014年/ フランス・モーリタニア合作 /97分/
原題:Timbuktu
監督:アブデラマン・シサコ
出演:イブラヒム・アメド・アカ・ピノ/トゥルゥ・キキ/ファトウマタ・ディアワラ/イチャム・ヤクビ/アベル・ジャフリ
配給:太秦

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 3/12(土)~3/25(金)
3/12(土)~3/18(金) ①11:35
3/19(土)~3/25(金) ①9:10

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