やっと見つけた、わたしの居場所
第72回ベルリン国際映画祭でグランプリ受賞、第95回アカデミー賞®でアイルランド語映画初の国際長編映画賞ノミネートをはじめ、世界の映画賞で42受賞、60超ノミネートの快挙を果たした『コット、はじまりの夏』。1981年、夏のアイルランドを舞台に、9歳の少女コットの成長とはじまりを描いた本作は、アイルランド語映画としては歴代最高の興行収入を記録し、多くの映画人や映画ファンを魅了。さらに『わたしは最悪。』『燃ゆる女の肖像』『パラサイト 半地下の家族』など若く作家性の強い才能をいくつも世に送り出して来た、今最も注目の新進気鋭のスタジオ、NEONが北米配給権を獲得し、世界中に深い感動を与えている。
STORY
1981年、アイルランドの田舎町。
大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、赤ちゃんが生まれるまでの夏休みを遠い親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと子牛の世話を手伝ったり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、一つひとつの生活を丁寧に過ごしていくうち、はじめは戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場での暮らしに、今まで経験したことのなかった生きる喜びに包まれ、自分の居場所を見出すコット。いつしか本当の家族のようにかけがえのない時間を3人で重ねていく―。