高校銃乱射事件で、共に息子を失った被害者と加害者の両親。
胸をえぐり、魂を震わせる、その対話がもたらすスリルと衝撃─
ほぼ全編、密室4人の会話だけで進行するにも関わらず、どんなスリラーにも勝る緊迫感に満ちた脚本と、俳優陣が生み出す臨場感によって、本作は英国アカデミー賞をはじめ各国の映画賞81部門でノミネート、釜山国際映画祭フラッシュフォワード部門観客賞をはじめ43映画賞を受賞。映画批評サイトRotten Tomatoesでは、批評家 95%・観客 90%を叩き出し、大絶賛された注目の衝撃作!不寛容やリアルな人間関係の希薄さが問題視される現代社会で、〈被害者と加害者の対話〉という極めて重くセンシティブなテーマを圧倒的な臨場感とスリルで描き切る、いま観るべき新たな傑作がついに日本で公開される!
愛する者よ、
私たちはどうすれば良かったのか――。
アメリカの高校で、生徒による銃乱射事件が勃発。多くの同級生が殺され、犯人の少年も校内で自ら命を絶った。それから6年、いまだ息子の死を受け入れられないジェイとゲイルの夫妻は、事件の背景にどういう真実があったのか、何か予兆があったのではないかという思いを募らせていた。
夫妻は、セラピストの勧めで、加害者の両親と会って話をする機会を得る。場所は教会の奥の小さな個室、立会人は無し。「お元気ですか?」と、古い知り合い同士のような挨拶をぎこちなく交わす4人。そして遂に、ゲイルの「息子さんについて何もかも話してください」という言葉を合図に、誰も結末が予測できない対話が幕を開ける──