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『とべない風船』【1/6~】

2022/10/30

心は晴れないのに、空は憎らしいほど青かった―。

美しい島々が連なる多島美を有する瀬戸内海の島を舞台に、恋人でも家族でもない二人の永遠に晴れそうにない心の行方を描いた感動作。家族を失い孤独に生きる男役を東出昌大が寡黙な佇まいで体現。主人公の人生を後押しする共演者に三浦透子、小林薫、浅田美代子、原日出子、堀部圭亮など豪華出演者が物語を彩る。西日本豪雨を間近で体験した広島出身の宮川博至監督が被災した人々の想像を絶する経験や言葉にならない思いを反映した物語を初長編作として作り上げた。

STORY

瀬戸内海のとある島。漁師の憲二は数年前に起きた豪雨災害で妻の幸と息子のコウタを亡くして以来、周囲の人々との関わりを最小限にして暮らしていた。
そんなある日、島に凛子やってくる。凛子はかつて別の場所で教師をしていたが、うつを患って退職し、その後に就いた派遣の仕事も契約が切れたため、島に住む同じく元教師の父・繁三のもとでしばらく休むことにしたのだった。到着した日の夜、繁三の家に無言で魚を届ける憲二の姿に凛子は面食らう。日々は過ぎ、凛子は憲二の漁師仲間の潤、鉄平、デク、漁協組合長ら島の人々と顔馴染みになり、居酒屋女将のマキからは島で闘病生活を送っていた母・さわの晩年の様子を聞かされる。そこには凛子が知らなかった両親の姿があった。
そんな中、島の小学生・咲が行方不明になる。村をあげての捜索活動が始まった矢先、咲を発見したのは憲二だった。母親の涼香をはじめ人々が憲二に感謝を述べる中、幸の父・中村だけは憲二が娘と孫を死なせたと責め、島を出ていくように告げる。島の生活に心身を癒されていく一方、憲二の過去を知って胸を痛める凛子。憲二も凛子や繁三、潤らと触れ合ううちに、少しずつ心を開くようになるが……。

 

2022年/日本/104分
監督:宮川博至
出演:東出昌大/三浦透子/小林薫/浅田美代子/他
配給:マジックアワー

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 1/6(金)~1/19(木)
1/6(金)~1/12(木) ①9:40 ②19:50
1/13(金)~1/19(木) ①15:35

 

 

 

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