ナ・ホンジンは最高を望み、
観る者を圧倒する恐怖とエンターテイメントの完璧なる融合
世界から絶賛された衝撃のデビュー作『チェイサー』、そして『哀しき獣』、『哭声/コクソン』でその名を轟かせた韓国映画界が誇る気鋭ナ・ホンジン。世界中の映画ファンが新作を待ちわびる中、初めて海外の監督とタッグを組み、原案・プロデュースを手がけた待望の新作がいよいよ日本に上陸する。
祈りの先にあるものは希望かそれとも絶望か。
祈祷師一族の因果を廻り、新たな恐怖がやってくる。
本作制作のきっかけはナ・ホンジンが、『哭声/コクソン』の続編として、ファン・ジョンミンが怪演した祈祷師・イルグァンの物語を思いついたことだった。その構想はタイの祈祷師をモチーフに本作へと受け継がれ、『哭声/コクソン』のアナザー・バージョンとも言える衝撃作が完成した。タイ東北部イサーン地方を舞台にした本作は、深い森や神秘的な洞窟、エキゾチックな儀式を余すところなくカメラに収め、観る者を社会の常識が通用しない戦慄の秘境へと招き入れていく…。
タイ東北部の村で脈々と受け継がれてきた祈祷師一族
美しき後継者を襲う不可解な現象の数々…
小さな村で暮らす若く美しい女性ミンが、原因不明の体調不良に見舞われ、まるで人格が変わったように凶暴な言動を繰り返す。途方に暮れた母親は、祈祷師である妹のニムに助けを求める。もしやミンは一族の新たな後継者として選ばれて憑依され、その影響でもがき苦しんでいるのではないか---。やがてニムはミンを救うために祈祷を行うが、彼女に取り憑いている何者かの正体は、ニムの想像をはるかに超えるほど強大な存在だった……。