人生は泡のよう。消えないうちに、愛して。
ジャズ・トランペッターにシンガー、作詞作曲家に翻訳家、詩人、エンジニアの顔まで自在に使い分ける小説家ボリス・ヴィアン。
ドラマティックな人生を全力で駆け抜け、39歳の若さで人生を終えた。1946年に発表された代表作『うたかたの日々』は“永遠の青春小説”として若者に熱狂的な支持を受け、フランスでは400万部を超える大ミリオンセラーとして読み継がれている。日本では岡崎京子による漫画化なども話題を呼び、2011年には新訳が出版された。今もなお世界中で、数多くの人々の心を奪い続けるこの物語が、『エターナル・サンシャイン』でピュアで切ないラブストーリーを幻想的な世界感で描き上げたミシェル・ゴンドリーによって新たに映画化された。
『ムード・インディゴ』とはデューク・エリントンの同名曲で、ゴンドリー自身がこだわったタイトル。
カクテルを作るピアノ、恋人たちを運ぶ雲など、原作の独創的なイメージを次々と形にした映像は、まるで未来世界のおもちゃ箱を開くよう。さらに恋する二人のときめきがスクリーンから溢れ、観る者を至福に包みやがて訪れる切ない運命に、息も出来ないほど胸を引き裂かれる。キュートで残酷、悲痛で幸せ―そんな相反する魅力を放つ、泡のように消えるからこそ美しい愛の物語が誕生した。
【ストーリー】
舞台は、パリ。働かなくても暮らしていける財産で自由に生きていたコランは、無垢な魂を持つクロエと恋におちる。友人たちに祝福されて盛大な結婚式を挙げた二人は、愛と刺激に満ちた幸せな日々を送っていた。ところがある日、クロエが肺の中に睡蓮が芽吹くという不思議な病におかされる。高額な治療費のために働き始めたコランは、不可思議な人間関係に巻き込まれていく。クロエは日に日に衰弱し、コランだけでなく友人たちの人生も狂い始める。もはや愛しか残されていないコランに、クロエを救うことは出来るのか―?
監督:ミシェル・ゴンドリー
原作:ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』
出演:ロマン・デュリス/オドレイ・トトゥ/オマール・シー/ガド・エルマレ/他
配給:ファントム・フィルム
上映場所 | ソレイユ・2(地下) |
上映期間 | 2/1(土)~2/14(金)終了 |
2/1(土)~2/7(金) | ①10:00 ②15:30 |
2/8(土)~2/14(金) | ①10:00 |
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