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『ハッチング 孵化』【7/8~】

フィンランドの新鋭女性監督による
鮮烈な長編デビュー作

メガホンをとったのは、本作が長編デビューとなる女性監督のハンナ・ベルイホルム。様々な短編映画やテレビシリーズを監督し、2018年に発表した『Puppet Master』は世界の映画祭で上映され、高い評価を受けた。『ハッチング―孵化―』のプロジェクトのきっかけは、2014年に開催されたあるイベントでのハンナと脚本家のイリヤ・ラウチとの出会いだった。そこでイリヤは、少年が鳥の卵から自分の悪い分身を孵化させるというアイデアをハンナに話した。それを聞いたハンナは主人公を少女にすることを提案し、二人は脚本開発にとりかかった。「この映画は鎧をまとい、対面を保つことをテーマにしている。物語は母と娘の2人の強い女性を中心に描いている。主人公のティンヤは、母親の望みをすべて満たすことで、彼女の愛情を得ようとする。母親は、周囲の人間をコントロールし、自分の人気ブログを通じて自身の完璧な生活を全世界に発信することで幸せを得ようとする。私自身が完璧主義者であるから、両方のキャラクターに心から共感できる。私も自分の家族にどう生きるべきかを押しつけていることがよくある。それが正しい幸せを手に入れる道であるかのように。多くの観客、特に女性の方は、映画を通して、コントロールしたい、喜ばせたいという衝動と、不完全な自分の姿を見せることへの恐怖に気づくことだろう」とハンナは語る。ホラージャンルの作品で定評のあるハンナは、ホラーに惹かれる理由について「恐怖はとても大きな感情だし、ホラー映画では非常に映画的な方法でストーリーを語ることができる。キャラクターの中にあるもの、私たちの感情が何らかの形で外部に現れることもあるので、映画製作者にとってホラー映画を作ることはとてもエキサイティングなことなのよ」と話す。

1200人のオーディションから選ばれた奇跡の主人公

12歳の主人公ティンヤ役はオーディションで選ばれた。オーディションにはフィンランド全土から1200人もの応募があり、シンクロナイズドスケートの選手でもあるシーリ・ソラリンナがティンヤ役を勝ち取った。監督のハンナはシーリについて「とても難しい役どころを演じている。大人でさえも、映画でこれほど過酷な役を演じるのは見たことがないくらい。泣くシーンでも、シーリに『じゃあ、カメラを回すよ』と言うと、彼女はちょっと目に涙を浮かべる。少し集中するだけで目を潤ませて泣き始めるの。プロの俳優でもなかなかできないことよ。素晴らしいわ」と称賛する。

無垢な少女のもとで、‘それ’はやがて狂気に姿を変える。
そして、生まれたものは---

北欧フィンランド。12歳の少女ティンヤは、完璧で幸せな自身の家族の動画を世界へ発信することに夢中な母親を喜ばすために全てを我慢し自分を抑え、新体操の大会優勝を指す日々を送っていた。
ある夜、ティンヤは森で奇妙な卵を見つける。家族に秘密にしながら、その卵を自分のベッドで温めるティンヤ。
やがて卵は大きくなりはじめ、遂には孵化する。卵から生まれた‘それ’は、幸福な家族の仮面を剥ぎ取っていく・・・。

 

2021年/フィンランド/91分/PG12
監督:ハンナ・ベルイホルム
原題:Pahanhautoja
出演:シーリ・ソラリンナ/ソフィア・ヘイッキラ/ヤニ・ボラネン/レイノ・ノルディン/他
配給:ギャガ

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 7/8(金)~7/21(木)
7/8(金)~7/14(木) 時間未定
7/15(金)~7/21(木) 時間未定

 

 

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