映画へのかけがえのない思いと、先生との約束を果たすため、
小さな“嘘”をついても守ろうとした、オンボロ映画館のお話。
『百万円と苦虫女』『ロマンスドール』など多くの話題作を世に送りだして来たタナダユキが、福島県・南相馬に実在する映画館「朝日座」を舞台にオリジナル脚本を執筆し自らメガホンを執った本作。主演は、タナダと初タッグとなる高畑充希。共演には落語家の柳家喬太郎、大久保佳代子。さらに、個性溢れる豪華俳優陣が集結。
東日本大震災・福島の原発事故からちょうど10年。映画館を取り巻く時代も変わり、今般のコロナ禍の影響も大きい。そんな今だからこそ、エンタメ文化へのエールともなる愛すべき映画を皆様へお届けいたします。
STORY
100年近くの歴史を持つ福島・南相馬の映画館「朝日座」。ある日、茂木莉子と名乗る女性が支配人の森田保造の前に現れる。莉子は、〈経営が傾いた「朝日座」を立て直す〉という高校時代の恩師・田中茉莉子との約束のため東京からやってきた。すでに閉館が決まり打つ手がないと諦めていた森田だが、見ず知らずの莉子の熱意に少しずつ心が動かされていく。果たして「朝日座」の運命やいかに……。