ヒッチコック狂による“完全犯罪”か、それとも冤罪か?
フランス全土の関心を集めた未解決事件を映画化
フランスで実際に起こった未解決の“ヴィギエ事件”を映画化。“ヒッチコック狂による完全犯罪”とメディアがセンセーショナルに報じて大衆の好奇心を煽り立てるなか、本当に殺されたのかも判然としないまま開かれた“殺人事件”をめぐる裁判はフランス中の注目を集めた。スザンヌは本当に夫に殺害されたのか?刑事、ベビーシッター、愛人たちの食い違う証言。事件の真相とは―?
疑惑だらけの証人たちと対峙する白熱の法廷シーン、事件によって人生を狂わされたヴィギエ一家の苦悩、真実を求めて事件にのめりこむ主人公・シングルマザーのノラ…。裁判の内外で繰り広げられる息をのむスリリングな展開と人間模様に、一瞬たりとも目が離せない。
敏腕弁護士とシングルマザーが前代未聞の裁判に挑む!
本作は口コミで広がり、本国フランスで40万人を動員する大ヒットを記録した。フランスの辛口の批評家からも絶賛されたアントワーヌ・ランボー監督は、確かな演出力と巧みなストーリーテリングで、フランス特有の司法制度の問題点、“歪んだ正義”の危うさをあぶり出す。
主人公ノラを演じるのは、コメディエンヌとしても人気の高い実力派女優マリーナ・フォイス。本作の公開後、法務大臣に抜擢された実在の弁護士デュポン=モレッティに扮するのは、ダルデンヌ兄弟の『息子のまなざし』の名優オリヴィエ・ グルメ。すべての運命を決するクライマックスの弁論シーンで、オリヴィエ・グルメが披露する渾身のスピーチは圧巻、心を揺さぶるに違いない。
2018年/フランス・ベルギー合作/110分
監督:アントワーヌ・ランボー
原題:Une intime conviction
出演:マリナ・フォイス/オリビエ・グルメ/ローラン・リュカ/フィリップ・ウシャン/他
配給:セテラ・インターナショナル
上映場所 | ソレイユ・2(地下) |
上映期間 | 5/28(金)~6/3(木) |
5/28(金)~6/3(木) | ①15:05 |
(C)Delante Productions - Photo Severine BRIGEOT