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『どん底作家の人生に幸あれ!』【3/26~】

2021/02/07

豪華キャストで新たに紡ぐ、まさかの大作家誕生!?物語---

2021年新春―コロナ禍の憂鬱な雰囲気を吹き飛ばしてくれる、とびきり素敵な映画が日本にやってくる!
イギリスの文豪ディケンズの自伝的傑作小説「デイヴィッド・コパフィールド」を、『スターリンの葬送狂騒曲』(17)の鬼才アーマンド・イアヌッチ監督が映画化。これまで実に6度も映像化されているイギリスの国民的作品を、原作の持つユーモラスな魅力に新たな光を当て、笑って泣ける絶品のエンターテインメントに生まれ変わらせた。トロント映画祭でお披露目された本作は、英国インディペンデント映画賞で11部門ノミネート・5部門受賞、ロンドン映画祭で脚本賞を受賞するなどメディアや批評家から絶賛され、ロッテントマトでは92%もの高評価を獲得。本国イギリスでは昨年、ディケンズ没後150年の節目と相まって話題をさらい、初登場3位という大ヒットスタートを切った。
“坊ちゃん”と幼少期に呼ばれたデイヴィッドの人生は、愛する母の再婚をきっかけに、数奇な運命の幕を開ける。極貧のドン底暮らしに叩き落とされ、伯母の支援で名門校へと進学するが、順風満帆な船出の矢先、破滅の影が再び忍び寄ってくる…。やがて、彼がいつも書き留めていた、周囲の“変わり者”たちのエピソードの数々が、人生という物語に“ある奇跡”を巻き起こしていく――。 前作でスターリンの葬式を巡る政治家たちのドタバタ権力闘争を、シニカルな笑いたっぷりに描いたイアヌッチ監督は、本作でも抜群のコメディ・センスを発揮。めまぐるしく変転する主人公の波乱万丈の半生を、現実の悲壮感をブラックな笑いで包みながら、ウィットに富んだ数々の台詞と、時にファンタジックな映像も交えて、鮮やかな手腕で紡いでいく。そして、何といっても最高に愉快なのは、強烈だけど憎めない魅力的なキャラクターたち。監督の真骨頂である小笑いが効いた演出は、古典文学の映画化とは思えない洗練されたユーモアを登場人物に吹き込み、デイヴィッドが彼らを観察する温かい眼差しと同じように、特別な愛おしさを観る者に感じさせる。
デイヴィッドを演じたのは、『LION/ライオン~25年目のただいま~』(16)でアカデミー賞®にノミネートされたデヴ・パテル。伯母には、『フィクサー』(07)でアカデミー賞®助演女優賞を受賞したティルダ・スウィントン。その同居人に、人気TVシリーズ「Dr.HOUSE -ドクター・ハウス-」のヒュー・ローリー。さらに『007』シリーズ最新作の公開も控えるベン・ウィショーなど、現代にふさわしいダイバーシティなキャスティングによって、奇人変人を嬉々として演じる豪華アンサンブルは見逃せない。また、イギリス・ヴィクトリア朝時代の人々の暮らしぶりを再現した美術セットや衣装も見どころだ。
人生には突然、災難の嵐が吹き荒れたり、恵みの太陽が降り注いだり、まったくもって予測不能。でも、大切なのは、どんな時も希望を捨てずに前を向くこと――。“どん底作家”デイヴィッドの物語は、私たちにも「幸あれ!」と、きっと明日を晴々と生きる勇気をくれるだろう。

STORY

デイヴィッドは少年の頃、周囲の“変わり者”たちのことを書き留めては、空想して遊んでいた。優しい母と家政婦の3人で幸せに暮らしていたが、暴力的な継父の登場によって人生が一変。都会の工場へ売り飛ばされ、強制労働のハメに!しかも里親は、借金まみれの老紳士だった…。歳月が過ぎ、ドン底の中で逞しく成長した彼は、母の死をきっかけに工場から脱走。たった一人の肉親である裕福な伯母の助けで上流階級の名門校に通い始めたデイヴィッドは、卒業後に法律事務所で働き始め、さらに令嬢ドーラと恋に落ち、順風満帆な人生を手に入れたかに見えた。だが、彼の過去を知る者たちによって、ドン底に再び引き戻されようとして…。
果たして、デイヴィッドの数奇な運命の行方は!?すべてを失っても綴り続けた、愛すべき変人たちとの《物語》が完成した時、彼の人生に“奇跡”が巻き起こる―。

 

2019年/イギリス・アメリカ合作/120分
監督:アーマンド・イアヌッチ
原題:The Personal History of David Copperfield
出演:デブ・パテル/アナイリン・バーナード/ピーター・キャパルディ/モーフィッド・クラーク/他
配給:ギャガ

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 3/26(金)~4/8(木)
3/26(金)~4/1(木) ①14:00  ②18:45
4/2(金)~4/8(木) ①16:35

 

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