1980年代のマフィア戦争から歴史的な大裁判へ
犯罪組織に忠誠を誓った男は、
なぜ“血の掟”を破り政府に寝返ったのか
1980年代初頭、シチリアではマフィアの全面戦争が激化していた。パレルモ派の大物トンマーゾ・ブシェッタは抗争の仲裁に失敗しブラジルに逃れるが、残された家族や仲間達はコルレオーネ派の報復によって次々と抹殺されていった。ブラジルで逮捕されイタリアに引き渡されたブシェッタは、マフィア撲滅に執念を燃やすファルコーネ判事から捜査への協力を求められる。麻薬と殺人に明け暮れ堕落したコーザ・ノストラに失望していたブシェッタは、固い信頼関係で結ばれたファルコーネに組織の情報を提供することを決意するが、それはコーザ・ノストラの “血の掟” に背く行為だった……
カンヌ国際映画祭コンペ部門選出、
伊アカデミー賞最多6部門受賞ほか数々の賞に輝いた
イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオ81歳の最高傑作!
監督はイタリア最後の巨匠とも呼ばれる81歳のマルコ・ベロッキオ。本作では2019年カンヌ国際映画祭コンペティション部門や米アカデミー賞国際長編映画賞のイタリア代表に選出、イタリアのアカデミー賞たるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最多6部門を受賞ほか数々の賞に輝いている。主人公ブシェッタを入念な役作りで演じきったのは『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』のピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。『輝ける青春』『夜よ、こんにちは』のルイジ・ロ・カーショらの実力派キャストが脇を固め、重厚にして緊張感みなぎるアンサンブルを披露する。そして『ライフ・イズ・ビューティフル』でアカデミー賞を受賞したニコラ・ビオヴァーにが音楽を手がけるなど、ベロッキオを支えるスタッフの確かな仕事ぶりも見逃せない。
2019年/イタリア・フランス・ブラジル・ドイツ合作/152分/R15+
監督:マルコ・ベロッキオ
原題:Il traditore
出演:ピエルフランチェスコ・ファビーノ/マリア・フェルナンダ・カンディド/ファブリツィオ・フェラカーネ/ルイジ・ロ・カーショ/他
配給:アルバトロス・フィルム、クロックワークス
上映場所 | ホールソレイユ(4F) |
上映期間 | 12/11(金)~12/24(木) |
12/11(金)~12/17(木) | ①17:20 |
12/18(金)~12/24(木) | ①19:20 |
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