『blank13』【4/21~】

2018/02/22

国内&海外映画祭絶賛!
映画史上類を見ない、独自の世界観で描く、齊藤工“長編初監督作品”

本作では、齊藤監督が信頼を寄せる役者・芸人たちが多数出演を果たしている。
主人公・コウジには、その演技力と唯一無二の存在感で絶大な支持を集めている俳優・高橋一生。
父への揺れる心情を繊細にナチュラルに演じ、作品を牽引している。さらにコウジの彼女役を進境著しい女優・松岡茉優、兄役を役者としてもますます活躍の幅を広げている斎藤工が演じているほか、近年舞台のみならず映像作品でも輝きを見せる神野三鈴が母親役を、名バイプレイヤーの佐藤二朗が葬儀の参列者の一人を演じ、強烈な印象を残す。
そして父親役は、マルチな才能を持ち、役者としても数々の映画賞に輝くリリー・フランキーが好演。齊藤監督は「セリフの丸暗記は不要」と伝え、役者陣はそれぞれの役を理解したうえで、アドリブ演技を披露。
監督の生み出す、懐の深い環境のなかで、役者陣は持ち味を最大限に発揮し、物語に魂を吹き込んでいる。
スチールとして、世界的フォトグラファー、LESLIE KEEが参加。
音楽監督は、俳優・ミュージシャンとしても活躍中の金子ノブアキ。
その他、これからの日本映画界を担う第一線のクリエーターたちが参加し、齊藤監督を盛り立てる。
回想シーンを多用しつつ、家族の歴史が紐解かれていく前半パート。
そしてライブ感あふれ、何が飛び出すかわからないアドリブ全開の後半パート。
その二つを見事に融合させることに成功したのは、齊藤監督のすでに熟練味すら感じさせるストーリーテリングの確かな手腕と、役者を大胆なまでに信じる演出、登場人物たちを見つめる温かい目線があってこそ。
そして何よりも、映画はもちろん観客への愛とリスペクト精神が、この映画をとびきり魅力的で奥深いものにし、忘れがたい余韻を残す。
真摯に丁寧に、ユーモアと想像力を忘れずに作られたこの珠玉の作品は、あなたの人生を、家族との関係を、ほんの少し変えるかもしれない――。
齊藤監督がいざなう、至福の映画体験をぜひ、スクリーンで。

音信不通だった父の死――。
13年間の空白は埋まるのか?実話をもとに描く、ある家族の物語。

ギャンブルに溺れ、借金を残して蒸発し、13年間音信不通だった父が余命3か月で見つかった。
母と兄は見舞いを拒否したが、コウジは子供の頃キャッチボールをしてくれた優しい父を思い、入院先を訪ねる。しかし金を工面している父の姿に失望し、家族の溝は埋まらないまま、父はこの世を去った。
葬式に参列するのは、数少ない友人たち。
彼らが語る父のエピソードによってコウジは家族の誰も知らなかった父の真実を知り、13年間の空白が少しずつ埋まっていく……。
特別ではないかもしれない、でも世界にたった一つしかない、家族の物語。
ストーリーのもととなっているのは、齊藤監督の短編「バランサー」の脚本も担当した放送作家・はしもとこうじの実体験。
真実から生まれた物語は、普遍的な家族の愛と憎しみ、人生の機微をじんわりと、でも確かな強度で浮かび上がらせ、観る者の心に深く迫る。

2017年/ 日本/ 70分
監督:齊藤工
出演:高橋一生/松岡茉優/斎藤工/神野三鈴/大西利空 他
配給: クロックワークス

 

上映場所 ホールソレイユ(4F)
上映期間 4/21(土)~5/4(金)
 4/21(土)~4/27(金) ①10:00 ②15:50 ③19:25
 4/28(土)~5/4(金) ①10:00 ②13:35 ③17:50
 5/5(土)~5/11(金) ①17:40

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