『ミス・シェパードをお手本に』【1/14~】

2016/11/02

ボロは着てても心は錦!ポンコツ車のレディがやってくる
ユーモアたっぷり、ちょっぴり切ない人生の“宝物”がつまった感動作

ロンドンのカムデン。誇り高き淑女“ミス・シェパード”は、路上に停めたオンボロの黄色い車で自由気ままに暮らしていた。近所の住人たちは、年老いた彼女を心配し親身に世話を焼くが、お礼を言うどころか悪態をつくばかり。ある日、路上駐車をとがめられている姿を見かけた、ベネットは親切心から自宅の駐車場をひとまず避難場所として提供する・・・それから15年。ミス・シェパードは駐車場に居座り続け、ふたりは奇妙な共同生活を送っている。彼女の高飛車な態度や突飛な行動に頭を抱えつつも、いつしか不思議な友情が生まれていた。 そして、ベネットはなぜかフランス語が堪能で音楽にも造詣が深いミステリアスなこの老婦人に作家としても惹かれてゆく・・・。

イギリスを代表する劇作家アラン・ベネットの経験をもとにした驚きの物語がついに日本公開!風変わりな謎のレディ “ミス・シェパード”を演じるのは、米アカデミー賞(R)、英国アカデミー賞を数多く受賞し、最近ではドラマ「ダウントン・アビー」でも知られる名女優マギー・スミス。舞台版でも同役を演じ「マギー・スミス史上もっともマギーらしい当たり役」と称されました。また日本でも黒柳徹子が舞台で演じ、大ヒットを記録。劇作家ベネット役に英国ナショナル・シアターやロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなど舞台で活躍するアレックス・ジェニングス、監督は映画『英国万歳!』や舞台演出家として知られるニコラス・ハイトナーほか、英国演劇界を牽引するキャスト、スタッフが集結した。 “ロンドンの原宿”と呼ばれるカムデンにあるアラン・ベネットとミス・シェパードが実際に暮らした家で、撮影が行われたのも見どころの一つ。人間関係のしがらみや物欲にとらわれないミス・シェパードの自由な生き方は、きっと私たちの心も豊かにしてくれます。

【ストーリー】

黄色いポンコツ車と、その中で暮らす誇り高き淑女ミス・シェパード。「・・・その高貴な香りは、彼女の“体臭協奏曲”」――劇作家ベネットは彼女の悪臭について気取った文体で構想してみた。

ロンドンのカムデン、グロスター・クレセント通り23番地。ベネットがここに家を買うずっと前から、ミス・シェパードはこの通りで暮らしていた。ヴィクトリア時代の邸宅に文化人が多く暮らすリベラルな地区だ。住人たちは彼女に親切に声をかけたり食べ物を差し入れたりするが、お礼を言うどころか悪態をつくばかり。やがて、路上駐車をとがめられ追い立てられる日が来たとき、ベネットはひとまずうちの駐車場に車を入れてはと親切心から彼女に提案してしまった。

ほんの一時避難にために気軽に提案したつもりが、それから15年の歳月が流れ・・・ミス・シェパードはあいかわらず高飛車な態度で、ベネット宅の駐車場で自由気ままに暮らしている。ベネットは頑固な変わり者に深入りする気はないが、やたらと音楽に詳しかったり、突然フランス語をつぶやいたりする、その謎めいた存在に作家として好奇心をかきたてられずにはいられない。

そんなある日、彼女の真実が明らかになるときが……。

31bd7d3c13d6f8a22015年/ イギリス /103分/
原題:The Lady in the Van
監督:ニコラス・ハイトナー
出演:マギー・スミス/アレックス・ジェニングス/ジム・ブロードベント/フランシス・デ・ラ・トゥーア/ロジャー・アラム 他
配給:ツイン

上映場所 ソレイユ2(地下)
上映期間 1/14(土)~1/27(金)
1/14(土)~1/20(金) ①11:00 ②17:55
1/21(土)~1/27(金) ①15:15

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