『ストックホルムでワルツを』【2/28~】

2014/12/16

傷ついても前を向いて少しだけ夢に近づく。

北欧中を熱い感動の涙で包んだ話題作がやって来た!スウェーデンが生んだ世界的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンド。モダンジャズ全盛期の1961年に、英語ではなく母国語でジャズを歌った試みによりスターダムにのし上がり、巨匠ビル・エヴァンスとの共演「ワルツ・フォー・デビー」で国際的な名声を築いた歌姫だ。本作はモニカが歌手として頂点を極めるまでの波乱に富む数年間に焦点を当てた実話である。

ドラマを彩るのはモニカが歌うジャズの名曲の数々。世界で初めてスウェーデン語でジャズを歌った代表作「歩いて帰ろう」の軽快でキュートな歌は今聞いても新鮮だ。その他、誰もが1度は耳にしたことがあるナンバーが盛りだくさん。そして背景となる1960年代は北欧デザインの全盛期。その時代のインテリアや雑貨、そしてファッションを再現したお洒落な美術も大きな見どころだ。

【ストーリー】

首都ストックホルムから遠く離れた田舎町に両親と5歳の娘と暮らしているシングルマザーのモニカは、電話交換手の仕事をしながら、時折深夜バスでストックホルムまで出向き、ジャズクラブで歌手としてステージに立つ忙しい日々を送っていた。いつか歌で成功し、この町を出て娘と2人で幸せに暮らせる日が来ることを夢見るモニカに、厳格な父は“母親失格”のレッテルを貼り歌の仕事に反対をしていた。そんな時、モニカの歌を聞いた評論家の誘いによりニューヨークで歌うチャンスが与えられる。一世一代のチャンスに、ジャズの聖地に乗り込むモニカだが、ライブは無残な結果となり、さらには憧れの歌手から“誰かのマネより自分らしい歌を歌いなさい”と厳しい批判を受ける。その評判は故郷まで届き、父は歌をやめ母親業に専念するよう言い放つ。

落ち込むモニカだが、ある日バンドメンバーの助言により、母国語(スウェーデン語)でジャズを歌うことを思いつく。誰もが予想していなかったこの歌声は、次第にスウェーデン中の人々の心に響くようになり、モニカは夢のステージへの階段を一歩ずつ上り始めていくのだった―。

ストックホルムポスター
2014年/スウェーデン/111分/PG12

監督:アトム・エゴヤン
出演:エッダ・マグナソン/スベリル・グドナソン/シェル・ベリィクビスト/他
配給:ブロードメディア・スタジオ

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 2/28(土)~3/20(金)終了予定
3/14(土)~3/20(金) ①16:30
3/21(土)~3/27(金) 時間未定

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