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『向田理髪店』【12/16~】

2022/10/09

INTRODUCTION

寂れた元炭鉱町「築沢町」にある理髪店の親子の葛藤を軸に、過疎化、少子高齢化、介護、結婚難など、どこの地方も抱える深刻な問題に直面しながらも懸命に生きる人々の姿を通して、現在の日本で忘れられてしまった家族の絆、人とのつながりの大切さを観る人に思い出させてくれる心温まる物語が誕生しました!
原作は「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「オリンピックの身代金」「純平、考え直せ」などを送り出し、直木賞などを受賞するベストセラー作家・奥田英朗によるもの。「築沢町」で理髪店を営む主人公・向田康彦を演じるのは、本作が映画初主演となる高橋克実。また、東京で働いていたものの突然帰郷し、「会社を辞めたから店を継ぐ」と宣言する息子・向田和昌を白洲迅、康彦の同級生役で板尾創路と近藤芳正、息子が理髪店の後継ぎになることを素直に喜ぶ母・恭子には富田靖子。どこにでもいそうな等身大の登場人物たちを細やかで優しさ溢れる演技で魅せてゆきます。
脚本・監督はNHK「ツレがうつになりまして。」の脚本を担当し、映画『子猫の涙』(2008年)で東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」特別賞受賞、深津絵里主演『女の子ものがたり』(2009年)、本作同様、奥田英朗原作、野村周平主演『純平、考え直せ』(2018年)など、様々な作品を手掛けている盛岡利行。
深刻になりがちな地方問題を監督の持ち味であるユーモラスでちょっぴり切なく、そして最後はほっこりさせるタッチで描いています。撮影は福岡県大牟田市などをメインとして行われ、地方の方々の大々的な協力によりこの作品の持つ絶妙な世界観を作り上げることができました。
変わりゆく故郷の中で私たちがこれからどう生きてゆくのか?年代を問わず観る人すべてにやさしく問いかけ、そして答えてゆくそんな映画にご期待ください!

STORY

かつて炭鉱で栄えた「筑沢町」で、向田康彦(高橋克実)は妻の恭子(富田靖子)と親から継いだ理髪店を営んでいた。理髪店の客は近所の老人たちがほとんど。仕事が終われば、近所のスナック「昭和下町」でガソリンスタンドを営む同級生の瀬川真治(板尾創路)や電気店を営む谷口修一(近藤芳正)と過疎化が進む町について愚痴をいう毎日。そんなある日、東京で働いていた息子の和昌(白洲迅)が帰郷し、会社を辞めて店を継ぐと言い出す。和昌の言葉に恭子は素直に喜ぶが、康彦は自分の過去が頭を過ぎり、不安を感じる。和昌はそんな父の思いも知らず、理容師学校の費用を稼ぐために運送会社でアルバイトを始める。親子3人の生活が再開したある日、市役所で地域振興に関する会議が開催される。中央官庁から出向してきた佐々木良平(田中俊介)は、和昌をはじめ若者世代から積極的に意見を聞くが、康彦は若者たちを煽る佐々木に疑問を投げかけ、世代間に不穏な空気が流れる。一時は父に反発した和昌も、次第に父の語る町の現状を目の当たりにするようになる。やがて、人気アイドル・大原零(矢吹奈子)主演の映画撮影が筑沢で行われることになる。この撮影を機に、康彦をはじめ、町の人々が少しずつ変わり始め……。

 

2022年/108分/日本/G
監督:森岡利行
出演:高橋克実/白洲迅/板尾創路/近藤芳正/他
配給:キャンター

上映場所 ホールソレイユ(4F)
上映期間 12/16(金)~12/29(木)
12/16(金)~12/22(木) ①11:40 ②17:15
12/23(金)~12/29(木) ①12:05

 

 

(C)2022「向田理髪店」製作委員会

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