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『名付けようのない踊り』【3/4~】

2021/12/01

田中泯のダンスと世界を巡る旅に出る――
ダンス×アニメーションが生む至福のグルーヴ!!
五感を研ぎ澄ます120分の映像体験

1966年からソロダンス活動を開始し、1978年にパリ秋芸術祭で海外デビューを果たしたのをきっかけに、世界中のアーティストと数々のコラボレーションを実現してきた田中泯。そのダンスの公演歴は、現在までに3000回を超える。映画『たそがれ清兵衛』から始まった映像作品への出演も積み重なり、これまでのフィルモグラフィーには、ハリウッドからアジアまで多彩な作品が並ぶ。
そんな独自の存在であり続ける田中泯のダンスを、『メゾン・ド・ヒミコ』への出演オファーをきっかけに親交を重ねてきた犬童一心監督が、2017年8月から2019年11月まで、ポルトガル、パリ、東京、福島、広島、愛媛などを巡りながら撮影。この間に田中泯は72歳から74歳になり、3か国、33か所で踊りを披露した。その道中を共にするのは、ドラマーの中村達也、音楽家の大友良英、編集工学者の松岡正剛、ハンガリー人ヴァイオリニストのライコー・フェリックスなど豪華な顔ぶれだ。
同じ踊りはなく、どのジャンルにも属さない田中泯の〈場踊り〉を、息がかかるほど間近に感じながら、次第に多幸感に包まれる―― そんな一本の稀有な映画を、ぜひスクリーンで体験して欲しい。

少年のように“心が踊る瞬間”を生きる

〈踊り〉のはざまに、カメラは田中泯が農業を営む山梨の村へと分け入る。1985年、40歳の時、田中泯は野良仕事で身体を作り、その身体で踊ると決めた。そんな彼が、サンタクルスの街角で「幸せだ」と語る姿は、時代は移り変わっても好きな事を極め、心のままに生きる素晴らしさを気付かせてくれる。
田中泯はどのような道を辿って、その境地に行き着いたのか。村ではどんな日常を送っているのか──そこに映し出される生き方には、犬童監督が「生産性や効率のみを重視する現代社会の、歯止めになろうとする田中泯の姿を、生き方のヒントとして、観る人に投げかけたい」と語る、人生のマスターとしての姿がある。
また犬童監督は、田中泯の生き方の根底にあるものを、『頭山』で海外の名高い賞に多数輝く山村浩二によるアニメーションやシネカリグラフィという手法で綴る。こども時代が情感豊かに点描され、「子供らしさを共存させて生きること」「心がふくれあがるような瞬間を大切にする」といった田中泯の想いが、つまびらかになる。

 

2021年/日本/114分
監督:犬童一心
出演:田中泯/石原淋/中村達也/大友良英/他
配給:ハピネットファントム・スタジオ

上映場所 ホールソレイユ(4F)
上映期間 3/4(金)~3/17(木)
3/4(金)~3/10(木) ①12:10 ②19:20
3/11(金)~3/17(木) ①14:30

 

 

 

(C)2021「名付けようのない踊り」製作委員会

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