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『戦場のメリークリスマス』【7/9~】

2021/05/16

戦闘シーンのない戦争映画、出演は全て男。
戦争の闇を容赦なく描く伝説の名作がついに4K化。

第36回カンヌ国際映画祭で、そのテーマを巡って大きな話題を巻き起こした本作は、デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、内田裕也などの本業が俳優ではない個性的なキャスティングで原作者の日本軍俘虜収容所での体験を描いた、戦闘シーンが一切登場しない異色の“戦争”映画。俘虜となるジャック・セリアズ少佐を演じたデヴィッド・ボウイの美しさと存在感が随所で際立ち、坂本龍一扮するヨノイ大尉が次第にセリアズに惹かれていく様が描かれる。東洋と西洋の文化の対立と融合という複雑なテーマゆえに企画は難航し、製作費は膨らんだが、ビートたけしがラジオやテレビでネタにしたことで話題が独り歩きするなど、従来の映画プロモーションとは違う展開になったことも功を奏して、配給収入10億円の大ヒットにつながった。本作で初めて映画音楽を手掛けた坂本龍一によるテーマ曲「Merry Christmas, Mr.Lawrence」は映画史上屈指の名曲として今なお愛され続けている。2023年に大島渚作品が国立機関に収蔵される予定のため、今回が最後の大規模ロードショーとなる。

STORY

1942年戦時中のジャワ島、日本軍の俘虜収容所。収容所で起こった事件をきっかけに粗暴な日本軍軍曹ハラと温厚なイギリス人捕虜ロレンスが事件処理に奔走する。一方、ハラの上官で、規律を厳格に守る収容所所長で陸軍大尉のヨノイはある日、収容所に連行されてきた反抗的で美しいイギリス人俘虜のセリアズに心を奪われてしまう。クリスマスの日にハラは「ファーゼル・クリスマス」と叫んでロレンスとセリアズを釈放してしまう。それに激怒したヨノイは捕虜の全員を命じるのだが、周囲からの孤立を深める結果になり、葛藤に苦しむのだった。

 

1983年/日本・イギリス・ニュージーランド合作/123分
監督:大島渚
原題:Merry Christmas Mr. Lawrence
出演:デビッド・ボウイ/トム・コンティ/坂本龍一/ビートたけし/他
配給:アンプラグド

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 7/9(金)~7/22(木)
7/9(金)~7/11(日) ①12:20  ②18:55
7/12(月)~7/15(木) ①12:00  ②18:40
7/16(金)~7/22(木) ①13:15  ②17:50

 

 

(C)大島渚プロダクション

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