『それだけが、僕の世界』【1/4~】

2018/11/14

『国際市場で逢いましょう』『あの日、兄貴が灯した光』を超える、
家族の絆を描いた感動叙事詩。

かつては、東洋チャンピオンだった元プロボクサーのジョハは、今や定職も住む場所もない生活を送っていた。偶然17年前に別れた母親と再会し、今まで会ったことも聞いたこともない、弟ジンテと一つ屋根の下暮らすことになる。ジョハはサヴァン症候群のジンテに戸惑い、時には激しく苛立ちながらも、3人のいびつでどこか微笑ましい“家族”の時間が過ぎていくはずだった……。
自らの拳だけを信じ、孤独に生きてきた兄。母親の愛だけが生きるすべてだった弟。生きてきた境遇も得意なことも好きなことも全く違う兄弟が、初めて出会い起こる数々の出来事を通して、徐々に心を通わせながら本物の兄弟、そして家族となっていく姿を、ユーモアとあたたかな感動で紡いでいく。全く異なる世界で生きてきた2人の兄弟が巻き起こす奇跡のような物語に、あなたもきっと涙する―。

主人公・ジョハを演じるのは、作品ごとに全く違う顔を見せ続けてきたイ・ビョンホン。本作ではスターオーラを封印、不器用ゆえに愛おしい魅力あふれるキャラクターを演じる。弟のサヴァン症候群で、天才的なピアノの才能を持つという難役に挑んだのは、韓国映画界が最も熱い視線を注ぐパク・ジョンミン。『空と風と星の詩人~尹東柱(ユン・ドンジュ)の生涯~』などで、徹底した役作りには定評があり、今回も撮影3か月前からピアノを猛特訓し高度なクラシック曲の数々を、吹き替えなしで演奏している。母親には、実力派女優ユン・ヨジョン。『ハウスメイド』など映画はもちろん、最近では韓国のバラエティ番組「ユン食堂」で人気を博す。その華奢な体には背負いきれないような重い過去を持ちながら、17年振りに再会したもう1人の息子にも弟同様に惜しみない愛を注ごうとする母親の姿は、涙なくしては見られないだろう。

何もかも違う、兄弟の出会いが起こした奇跡―

かつてWBCウェルター級東洋チャンピオンとして、華々しく脚光を浴びたプロボクサー=ジョハ(イ・ビョンホン)。しかし40歳を過ぎた今は、チラシ配りなどで生活費を稼ぎネットカフェに寝泊まりする日々を送っている。そんなある日、17年振りに母親=インスク(ユン・ヨジョン)と再会を果たすジョハ。過去のある出来事から母親との関係は完全に断絶していたが、老いた母から一緒に暮らそうと頼まれ、明日の暮らしにも困っていたジョハは渋々インスクの家に向かう。そこには生まれて初めて会う弟=ジンテ(パク・ジョンミン)が住んでいた。

突然の弟の出現に戸惑いを隠せないジョハ。サヴァン症候群だというジンテは、何を言っても「は~い」と無邪気な返事をするばかりで、ジョハの苛立ちは収まらない。一方、長年母に溺愛されて育ってきたジンテは荒っぽいジョハに恐怖心を抱き、食事中もキャッチャーマスクを装着する始末。ちぐはぐな3人の奇妙な共同生活が始まるが、それでも初めて息子2人が揃ってくれたことにインスクは嬉しくて仕方がない。

3人の生活が、それなりにうまく回り始めていたのもつかの間。そんな折、インスクが仕事のため1か月近く家を空けるという緊急事態が起こる。かねてよりジンテにピアノの才能を感じていたインスクは、自分が不在の間に開催されるピアノコンクールにジンテを出場させたいとジョハに懇願。当面の生活費とコンクールの賞金につられジンテの面倒を見ることを了承する。

インスクが旅立ってすぐ、急にいなくなったジンテをイライラしながら探すジョハ。そこで彼が見たものは、街の広場のピアノで見事なベートーヴェンの演奏を披露するジンテだった。ジンテの周りには人だかりができ、皆が彼の演奏に聴き入っていた。
様々な思惑が交錯する中、迎えたコンクール当日。ジンテの演奏は成功するのか?優勝の行方は?
しかし運命の歯車は、誰もが予想しない方向へと回り始めていた―。

 

2018 年/ 韓国 / 120分
監督:チェ・ソンヒョン
原題:Keys to the Heart
出演:イ・ビョンホン/パク・ジョンミン/ジュ・インスク/ユン・ヨジョン 他
配給:ツイン

 

上映場所 ホールソレイユ(4F)
上映期間 1/4(金)~1/17(木)
1/4(金)~1/10(木) ①14:20
②18:45※1/6は上映なし
1/11(金)~1/17(木) ①11:45 ②16:45

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