『南瓜とマヨネーズ』【1/20~】

恋愛漫画の金字塔にして、魚喃キリコの代表作、待望の映画化

夢を追いかける恋人せいいちと、忘れられない昔の男ハギオとの間で揺れる女性ツチダの繊細な心情を痛々しいほどリアルに描いた漫画家・魚喃キリコの代表作『南瓜とマヨネーズ』。
当時のストリートファッションとカルチャーを牽引した雑誌『CUTiE』から派生した、『CUTiE Comic』(共に宝島社)にて1998年から1999年にかけて発表され、90年代の感度の高いユース・カルチャーのバイブル的存在となり、以降も愛され続けてきた。

脆くこわれやすい日常が、あたりまえに続いていくことの大切さを説くこの恋愛漫画の金字塔を、『パビリオン山椒魚』(06)、『乱暴と待機』(10)、『ローリング』(15)で知られる鬼才・冨永昌敬監督が実写映画化。
ミュージシャンを目指す恋人の夢を叶えるため、密かにキャバクラで働くツチダを演じるのは、5年ぶりの主演となる女優・臼田あさ美。
原作のツチダにそっくりな女優を探し、彼女以外にはありえないという冨永監督のオファーを受け、自分が何をしているのかわからないと葛藤するツチダとしてスクリーンを飾っている。
ツチダの現在の恋人せいいち役には太賀、自由奔放で女好きな昔の恋人・ハギオ役を冨永監督とは『パビリオン山椒魚』(06)以来約11年ぶりのタッグとなるオダギリジョーが演じ、原作の持つ世界観を忠実に再現した。
その出来栄えには、原作者の魚喃キリコも「みごとにのまれた、感謝!」と最大級の賛辞を送った。

音楽=やくしまるえつこ。
写真=川島小鳥
映画の日常を彩どる、人気クリエイターたち。

劇中で重要な要素となる音楽監修・劇中歌制作は、ミュージシャンのやくしまるえつこが担当。
冨永監督がMVを手がけた縁から、『乱暴と待機』(10)の主題歌、劇中曲のコラボレーションを経て、今回の依頼へとつながった。
また、撮影現場には、第40回木村伊兵衛写真賞を受賞し、臼田あさ美の写真集『みつあみ』にも参加する人気写真家・川島小鳥がスチールカメラマンとして立ち、登場人物たちの日常を切り取った。
ときに甘く切ない恋のほろ苦さ、人には言えない葛藤を描いた、心に突き刺さる等身大の物語に色を添える。
1999年のツチダとせいいちの生活が、リアルな2017年の恋愛映画として生き生きと蘇った。

ストーリー
わたしたちはもう終わっているのかもしれない。
でも、わたしたちにはこの部屋のほかに行くところがない。
わたしたちにはお互いしかいない。

ライブハウスで働くツチダは同棲中の恋人せいいちがミュージシャンになる夢を叶えるため、内緒でキャバクラで働きながら生活を支えていた。
一方で、自分が抜けたバンドがレコード会社と契約し、代わりにグラビアアイドルをボーカルに迎えたことに複雑な思いを抱え、スランプに陥っていたせいいちは、仕事もせず毎日ダラダラとした日々を過ごす。
そんなとき、ツチダはお店に来た客、安原からもっと稼げる仕事があると愛人契約をもちかけられる。
ある晩、隠していた愛人からのお金が見つかってしまい、ツチダがその男と体の関係をもっていることを知ったせいいちは働きに出るようになる。
そして、ツチダが以前のようにライブハウスだけで働きはじめた矢先、今でも忘れられない過去の恋人ハギオ(オダギリジョー)が目の前に現れる。
蓋をしていた当時の思いが蘇り、過去にしがみつくようにハギオとの関係にのめり込んでいく。

2017年/日本 / 93分/
監督:冨永昌敬
出演:臼田あさ美/太賀/浅香航大若葉竜也/大友律 他
配給: S・D・P   

 

上映場所 ホールソレイユ(4F)
上映期間 1/20(土)~2/2(金)
 1/20(土)~1/26(金) 時間未定
 1/27(土)~2/2(金) 時間未定

(C)魚喃キリコ/祥伝社・2017「南瓜とマヨネーズ」製作委員会