『ぼくらの家路』【2/13~】

2015/12/08

2015年ドイツ映画賞、作品賞銀賞 他多数受賞

『ママに会いたい』 僕らの願いはそれだけなのに。

10歳と6歳の兄弟が母を探す3日間の旅
子どもが大人になる切なくも希望に満ちた瞬間を切り取った感動の物語

2014年のベルリン国際映画祭は、新しい才能の誕生に沸いた。「並外れた演技力」「忘れがたい」「彼を見るための映画」とメディアから絶賛されたのは、これが俳優デビュー作となるイヴォ・ビッツカー。ドイツ中で6ヵ月もの間、毎日開かれたオーディションの最終日に、何百人という応募者の中から見出された逸材だ。

 彼が演じるのは、主人公のジャック。幼い弟と二人で、突然いなくなった母親を捜し歩く。私たちが見守るのは、そんな彼らの3日間の旅。お金も食べ物も、寝るところもなく、頼れる大人もいない二人に次々とトラブルが襲い掛かる。まだ靴紐も結べない、か弱い弟を守るために、勇気と知恵をふり絞って次第に逞しくなっていくジャック。緊迫感あふれるカメラが迫る、魅惑的なベルリンの街の素顔も見どころの一つだ。

旅の果てにジャックが下す最後の決断に、誰もが自身の“大人になった瞬間”を振り返り、胸が熱くなる感動作の誕生だ。

【ストーリー】

10歳のジャックは、6歳になる弟のマヌエルの世話で毎日大忙し。優しいけれど、まだ若いシングルマザーの母は、恋人との時間や夜遊びを優先していた。ところが、ある事件からジャックは施設に預けられることになる。
友達もできず、施設になじめないジャック。待ち続げた夏休みがようやく来るが、母から迎えが3日後になると電話が入る。がっかりしたジャックは、施設を飛び出す。
夜通し歩き続けて家に着くが、母は不在でカギもない。携帯電話は留守番メッセージばかり。ジャックは母に伝言を残すと、預け先までマヌエルを迎えに行く。仕事場、ナイトクラブ、昔の恋人の事務所まで、母を捜してベルリン中を駆け回る兄第。小さな肩を寄せ合う二人は、再び母の腕の中に帰ることが出来るのか-?

poster22014年/ ドイツ/103分/PG12
原題:Jack
監督:エドワード・ベルガー
出演:イボ・ピッツカー/ゲオルグ・アームズ/ルイーズ・ヘイヤー/ネル・ミュラー=ストフェン/ビンセント・レデツキ
配給:ショウゲート

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 2/13(土)~2/26(金)
2/13(土)~2/19(金) ①9:10 ②16:00
2/20(土)~2/26(金) ①14:30

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