『FOUJITA』【1/30~】

2015/12/08

パリが愛した日本人、
あなたはフジタを知っていますか?

『死の棘』で第43回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ&国際批評家連盟賞をダブル受賞、『泥の河』『伽倻子のために』『眠る男』など海外でも高く評価される小栗康平監督の、十年ぶりとなる最新作だ。パリで絶賛を浴びた裸婦は日本画的でもあり、大東亜の理想のもとに描かれた“戦争協力画”は西洋の歴史画に近い。小栗監督は「これをねじれととるか、したたかさととるか。フジタは一筋縄で捉えられる画家ではない」と語る。戦後、「戦争責任」を問われたフジタはパリに戻り、フランス国籍を取得。以来、二度と日本の土を踏むことはなかった。フジタは二つの文化と時代を、どう超えようとしたのか。

フジタを演じるのは、韓国の鬼才キム・ギドク監督作品に出演するなど海外での活躍も目覚ましいオダギリジョー。フランスとの合作は本作が初めてである。映画の半分を占めるフランス語の猛特訓を受けて、見事にフジタを演じた。フジタの5番目の妻・君代役には、『電車男』『嫌われ松子の一生』『縫い裁つ人』などで名実ともに日本を代表する女優 中谷美紀。さらに、加瀬亮、りりィ、岸部一徳ら味わい深い個性派が集まった。フランス側のプロデューサーは、世界的大ヒットとなった『アメリ』のほか、アート系の作品も数多く手掛けるクローディー・オサール。静謐な映像美で描く、フジタの知られざる世界が現出した。

ストーリー

1920年代、フランス・パリ。

「乳白色の肌」で裸婦を描き、
エコール・ド・パリ寵児となったフジタ。

美しいパリジェンヌたちと出会い、別れ、
フジタは狂乱のパリを生きた。

ピカソ、モディリアーニ、ドンゲン、スーチン、キスリング・・
時代を彩る画家たちとともに。

1940年代、戦時の日本。

パリ陥落を前に日本に戻ったフジタは
「アッツ島玉砕」ほか数多くの“戦争協力画”を描き、
日本美術界の重鎮に上りつめていく。

5番目の妻となった君代と、
疎開先の村で敗戦を迎えることになるが―

poster22015年/日本・フランス合作 /126分/G12
監督:小栗康平
出演:オダギリジョー/中谷美紀/アナ・ジラルド/アンジェル・ユモー/マリー・クレメール
配給:KADOKAWA  

上映場所 ホールソレイユ(4F)
上映期間 1/30(土)~2/19(金)
2/13(土)~2/19(金) ①16:35

[margin_5t](C)2015「FOUJITA」製作委員会/ユーロワイド・フィルム・プロダクション

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