50年の時を超え、ホラー映画史の原点がスクリーンに鮮烈に甦る
ホラー映画の最高傑作とされる『悪魔のいけにえ』。1975年、日本の観客はスクリーンに映し出された生々しい狂気に凍りついた。理屈も情けも通用しない暴力、耳を裂くチェーンソーの絶叫。それは「恐怖」という感情の原液を、観る者の脳髄に直接叩きつけるような体験だった。旅行中の若者たちがテキサスの片田舎でふと立ち寄った一軒家で出会った殺人鬼一家。"実際に起きた事件"を基に描かれる惨劇。これが商業デビューとなったトビー・フーパーは、世界中の映画ファンに「決して逃れられない絶望」というトラウマを焼き付けた。全ての恐怖の原点が、ここから始まったのである。日本公開50周年を記念し、ホラー映画史上最も重要な作品が、鮮烈にスクリーンに甦る。
本リマスター版は、2014年の40周年時に、トビー・フーパー監督が監修したバージョンをベースとしている。40周年版の修復は、オリジナルの16mmフィルムネガを4Kスキャン。フィルムについた傷や汚れ、ゴミはデジタル技術で丹念に除去され、クリーンな映像が実現した。一方で、本作特有のドキュメンタリータッチを生むザラザラした粒子感は、監督の意図を尊重し意図的に残された。
50周年版の修復では、40周年版の素材を最新の映像技術で暗部のディテールや、テキサスの乾いた日差し、鮮烈な色彩表現を向上させた。音声もオリジナルの意図した恐怖を最大限に引き出した。
STORY
テキサスの田舎町をドライブ旅行中の5人の若者。立ち寄った古い家で、人皮のマスクを被った大男「レザーフェイス」とその一家に遭遇する。逃げ場のない家でチェーンソーが唸りを上げ、狂気の宴が始まる…!

