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『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』【1/22~】

2020/12/09

A24×プランB、アカデミー賞作品『ムーンライト』以来のタッグ!

いま、世界の映画シーンでその動向が最も注目されている映画会社が、A24とプランBだ。ともに芸術性と商業性を兼ね備えた、賞レースをにぎわす上質なヒット作を多数輩出している映画会社である。この二つの会社が、アカデミー賞作品賞に輝いた『ムーンライト』以来となるタッグを組んだのが『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』だ。新鋭監督ジョー・タルボットは、2019年サンダンス映画祭で上映された本作で、監督賞と審査員特別賞をW受賞し、華々しい長編映画デビューを果たした。

心の中に大切な居場所とかけがえのない友がいる。
それだけで、人生はそう悪くないはずだ――。

幼なじみでもあるタルボットと主演のジミー・フェイルズは、友情、家族、そして目まぐるしく変わっていくサンフランシスコという街への愛情を丹念に描くことに成功した。この映画は、自らが存在するコミュニティの大切さ、そして本来の自分になるために自問する一人の男の姿を描いた秀逸なパーソナル・ストーリーだ。主人公ジミーは、自分たちを取り残したまま経済発展や都市開発によって急速に変わっていく街で、親友のモントとともに心の置きどころを探し求めている。家族と再び繋がりをもち、理想とするコミュニティを復活させようともがく彼の望みは、いま自分が置かれている現実を見えなくさせてもいるが、こんな思いを抱くことはないだろうか? この映画で描かれている街は世界のどこか、そしてジミーの姿は、世界のどこかにいる誰かかもしれない。
多くの財産をもたなくても、かけがえのない友がいて、心の中には小さいけれど守りたい大切なものをもっている。それだけで、人生はそう悪くないはずだ──。そんなジミーの生き方が、今の時代を生きる私たちに温かい抱擁のような余韻を残す、忘れがたい物語。“街と人をめぐる新たな傑作”が誕生した。

ジミーが変わらずに心に持ち続ける大切なもの。
たったひとつの居場所と、たったひとりの親友。

サンフランシスコで生まれ育ったジミー(ジミー・フェイルズ)は、祖父が建て、かつて家族と暮らした思い出の宿るヴィクトリアン様式の美しい家を愛していた。変わりゆく街の中にあって、地区の景観とともに観光名所になっていたその家は、ある日現在の家主が手放すことになり売りに出される。
再びこの家を手に入れたいと願い奔走するジミーは、叔母に預けていた家具を取り戻し、いまはあまり良い関係にあるとは言えない父を訪ねて思いを語る。
そんなジミーの切実な思いを、友人モント(ジョナサン・メジャース)は、いつも静かに支えていた。
いまや都市開発・産業発展によって、“最もお金のかかる街”となったサンフランシスコで、彼は失くしたものを、自分の心の在りどころであるこの家を取り戻すことができるのだろうか。

 

2019年/アメリカ/120分/PG12
監督:ジョー・タルボット
原題:The Last Black Man in San Francisco
出演:ジミー・フェイルズ/ジョナサン・メジャース/ティシーナ・アーノルド/ロブ・モーガン/他
配給:ファントム・フィルム

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 1/22(金)~2/4(木)
1/22(金)~1/28(木) ①10:00
1/29(金)~2/4(木) ①16:25

 

 

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