『さよなら歌舞伎町』【4/18~】

2015/02/03

新宿 歌舞伎町のラブホテル。愛が見つからない大人たち、男と女が交錯する、かけがえのない1日

話題作に引く手あまたの染谷将太と、「もらとりあむタマ子」が高い評価を受けた前田敦子が初共演したオリジナル作品。廣木隆一監督がメガホンをとり、脚本を廣木監督の「ヴァイブレータ」「やわらかい生活」も手がけたベテラン脚本家の荒井晴彦と、「戦争と一人の女」の中野太が担当。自らを一流ホテルマンだと偽る、しがないラブホテル店長の徹と、ミュージシャンを目指す沙耶のカップルを中心に、新宿歌舞伎町のラブホテルに集う5組の男女の人生が交錯する1日を描いた群像劇。イ・ウヌ、忍成修吾、大森南朋、田口トモロヲ、村上淳、松重豊、南果歩ら、いずれも実力派の俳優たちが共演している。

【ストーリー】

 徹(染谷将太)と沙耶(前田敦子)は同棲中だがちょっぴり倦怠期。ミュージシャンを目指す沙耶が窓辺で弾き語りをしている。何気ない会話、じゃれ合い、それは、いつも通りの朝だった。

韓国食材店にて、ブティックの開店資金ができたので彼氏に一緒に母国に帰ろうと誘う韓国人のイ・ヘナ(イ・ウンウ)。彼氏のアン・チョンス(ロイ[5tion])は、自分はまだ開店資金が足りないから帰れないと話す。
「ホステスってそんなに金もらえるのか」「まあね…」
彼女がなぜそんなに早くお金が貯められたのか疑うアン・チョンス。
ふたりの間に気まずい雰囲気が流れる。

あるアパートの一部屋。一匹の魚を分け合い、身を潜める二人。
チャイムが鳴る、男・康夫(松重豊)は押し入れに隠れ、女・里美(南果歩)はメガネをかけ変装する。ふたりは時効寸前のカップルだった…。
「あと38時間、辛抱して」

徹と沙耶は二人乗りして仕事場へ向かう。たわいないもない将来の話をする二人。「徹のホテルでブライダルすると、安くなるんでしょ。」一流ホテルに勤めている徹に楽しげに話しかける沙耶。その時、沙耶の携帯が鳴る。自転車から降りて、電話出ると、それはある人からの誘いだった――。
沙耶を残して、仕事先へ向かう徹。
その先は、一流ホテルではなく、新宿歌舞伎町のラブホテルだった―――。

<p style="text-indent:1em">イ・ヘナは夢をかなえるため、彼氏には内緒でデリヘル嬢をしていた。

「イリヤ(イ・ヘナの源氏名)ちゃん、お願いします」と店長の久保田(田口トモロヲ)に声をかけられ、準備をして客の待つラブホテルへ向かう。ラブホテル店長・徹は、ある部屋にピザを届ける。そこではアダルトビデオの撮影準備が行われていた。鏡台の前でヘアメイクをしている女性。徹は鏡越しに気付く。「美優?」鏡の前に座っていたのは、徹の妹(樋井明日香)だった。別の一室では、イリヤがデリヘル常連客の雨宮(村上淳)の相手をしている。
「イリヤちゃん、気持ちいいよ……。」キャリーケースを引きづる家出少女・雛子(我妻三輪子)と若い男・正也(忍成修吾)が来店する。久しぶりのお風呂にはしゃぐ少女。男の携帯がしつこく鳴る。出ると、怪しい声。「今、JK、引っ掛けて、ラブホです」。男は風俗に少女を売り飛ばす、スカウトマンだった…。雛子は優しい正也に心をひらき始めるが、目覚めると正也の姿はそこには無かった。

 チョンスは、彼女のヘナが寝ている間に彼女のバッグを探る。そして、「イリヤ」と書かれた名刺を見つける。「……?」

 

(C)2014「さよなら歌舞伎町」製作委員会

(C)2014「さよなら歌舞伎町」製作委員会

2014年/日本/135分/R15+
監督:廣木隆一
出演:染谷将太/前田敦子/イ・ウヌ/ロイ/樋井明日香/高橋徹/飯島沙耶/イ・ヘナ他
配給:東京テアトル

上映場所 ホール・ソレイユ(4F)
上映期間 4/18(土)~5/8(金)予定
4/18(土)~4/24(金) ①9:20 ②19:50
 4/25(土)~5/1(金) ①12:00

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