ロマン・ポランスキー監督が80歳でたどりついた、妖しくも甘美な世界
第66回カンヌ国際映画祭は、甘美な興奮に包まれた。『戦場のピアニスト』でアカデミー賞®に輝き、『ゴーストライター』
『おとなのけんか』とスマッシュヒットを連打したロマン・ポランスキー監督が、かつてない挑戦的な最新作を披露したのだ。
それは、「マゾヒズム」の語源となったザッヘル=マゾッホの自伝的小説に着想を得て書かれた戯曲の映画化。
第39回セザール賞最優秀監督賞に輝き、米メディアからも絶賛されたポランスキーは、80歳にしてそのキャリアに官能的
でエレガントな華を添えた。
圧倒的な存在感を放つワンダを演じるのは、実力派女優にしてポランスキーの妻、エマニュエル・セニエ。
ワンダに翻弄されるトマ役には、カメレオン俳優マチュー・アマルリック。物語がめまぐるしく展開するにつれ、観る者は
ワンダの魅力に堕ちていくトマと一体化し、自分自身ですら知らなかった欲望に驚きながら溺れていく。
世界各国で快楽の扉を開いた新時代のヒロイン“ワンダ”が、遂に日本にもやってくる──!
【ストーリー】
オーディションに遅刻してきた無名の女優ワンダと、自信家で傲慢な演出家のトマ。がさつで厚かましくて、知性の欠片もないワンダは、手段を選ばず強引にオーディションを懇願し、トマは渋々彼女の演技に付き合うことに。
ところが、ステージに上がったワンダは、役を深く理解し、セリフも完璧。彼女を見下していたトマを惹きつけ、圧倒的な優位に立っていく。二人の芝居は熱を帯び、次第にトマは役を超えて、ワンダに身も心も支配されることに心酔していくのだが──。
監督:ロマン・ポランスキー
出演:エマニュエル・セニエ/マチュー・アマルリック/他
配給:ショウゲート
上映場所 | ソレイユ・2(地下) |
上映期間 | 3/21(土)~4/3(金) |
3/21(土)~3/27(金) | ①9:30 ②13:55 ③20:20(レイト) |
3/28(土)~4/3(金) | ①12:05 ②18:35 |
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