生き残りを賭けて戦う宮廷サバイバルスリラー
昨年度カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された本作。英国史上最もスキャンダラスで悪名高い暴君ヘンリー8世を『リプリー』『キャプテン・マーベル』のジュードロウが怪演。その6番目にして最後の妻キャサリン・パーを演じたのは『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデル。この二人の生き残りをかけた壮絶なドラマは、カンヌ映画祭を魅了し、公式上映後、ミシェル・ヨー、マリオン・コティヤールを含む観客から8分間のスタンディング・オベーションが巻き起こった。
ヘンリー8世とその妻たちの話は日本でも有名で、阿部寛がヘンリーを演じ吉田鋼太郎が演出を務めた舞台「ヘンリー八世」や、ソニンや鈴木愛理らが6人の王妃を演じるミュージカル「SIX」、ヘンリーの娘エリザベス1世の人生を描く漫画「セシルの女王」など、数々のメディアでも描かれている。
STORY
16世紀の英国、テューダー朝。5人の前妻は斬首、追放、出産死亡…絶対権威のためには容赦なく王妃を切り捨てる暴君ヘンリー8世と望まぬ結婚をした6番目の妻キャサリン・パー。イングランド国教会を設立したヘンリーに反して、キャサリンはプロテスタントの信念に基づき血塗られた国を光ある未来に導きたいと願っていた。国王と対立する立場であることを告発されてしまったキャサリンは、あらゆる政治的陰謀が絡み合う宮廷で“異端の証拠探し”に巻き込まれる。キャサリンは前妻たちのように国王に首をはねられるのか、それとも病に蝕まれた国王が先に死ぬか。息を呑む生存をかけた戦いが始まる!