7年ぶりの帰郷。見つけたのは、今は亡き〈母の日記〉
記憶の糸をたぐり、止まっていた時計が再び動きはじめる
家族の絆や祖先とのつながりをユーモアを交えて描く照屋監督ならではのアプローチが口コミで話題を呼び、モスクワ国際映画祭など各国の映画祭に出品され、日本映画監督協会新人賞を受賞した前作『洗骨」から6年。お笑いコンビ「ガレッジセール」で“ゴリ”として活躍する傍ら映画作りに真摯に向き合う照屋監督のもとに、沖縄出身で連続テレビ小説「ちむどんどん」、大河ドラマ「光る君へ」他、ミュージカルなど若手女優として幅広く飛躍し続ける松田るか、劇団四季出身でドラマ、映画、舞台など多方面で活躍する堀内敬子、さらに『SHOGUN 将軍』などハリウッドでも活躍する浅野忠信ら実力派俳優陣が集結。沖縄県・伊江島を舞台に、独自の死生観と笑いを交えて描く“家族の愛と許しの物語”。照屋監督の新境地にして、新たな傑作が誕生した。
STORY
妻・町子を失った父・悟は、年齢を重ねるとともに認知症を患っていた。娘の美花は、母が亡くなる間際に助けを求めてかけた電話を取らなかった父親を許せずにいる。そんな父・悟の命が危ないと知らせを受け、苦渋のなか故郷・沖縄県伊江島へ帰ることに。父との関係を一向に修復しようとしない美花だが、島の自然に囲まれ両親と過ごしたかけがえのない時間を思い返すなか、生前に母が記していた大切な日記を見つける。そこで知ったのは母の真の想い、そして父と母だけが知る<愛おしい秘密>。