もしも、サルバドール・ダリとフェラン・アドリアが、
同じ時代に活躍していたとしたら…?
そんな斬新なアイテアから生まれた映画『美食家ダリのレストラン』。ジャンルは違えど、卓越した2人の芸術家には、同じ土地のものを食べ、既成概念を打ち壊し、それまて誰も思いつかなかったような世界を作り出したという共通点が存在する。脚本も兼ねたダビッド・プジョル監督は、2人の天才についてのドキュメンタリー映画制作の実績のある、代わりのいない“料理長”だ。主人公のシェフ、フェルナンドが身を寄せる海辺のレストラン「シュルレアル」には、「溶けた時計」や「卵」のオブジェ、「ロブスター電話」ら、ダリのアートを模したオブジェが溢れ、「エル・ブジ」て実際に提供されていた独創的なメニューの数々が登場する。監督の指揮の元、アートと料理を見事に融合させたレストラン・エンタテイメントが誕生!
圧政とプレッシャーの大都市バルセロナを逃れ、海辺の街カダケスにやってきた主人公フェルナンドたち。そこては友人フランソワの魅力的な恋人ロラと、その父親で、ダリをこよなく愛するレストラン「シュルレアル」のオーナーてあるジュールズが彼らをお出迎え。競争厳しいバルセロナのシェフとして腕をふるってきたフェルナンドは、初めはダリに無関心だったものの、徐々にその才能に感化されていく。更にはジュールズの無謀とも言える野望、仕事熱心で魅惑的なロラの存在、頼りなくも恋に目覚めた弟アルベルトらのカオスがもたらす一匙が、フェルナンドと、彼の料理の世界を大きく変えていく…。果たして、ジュールズの悲願通り、ダリは「シュルレアル」を訪れるのだろうか…?
五感を刺激する、愛と芸術の海辺のレストランヘようこそ
1974年、フランコ政権末期のスペイン。バルセロナを追われた料理人フェルナンドとアルベルトの兄弟は、友人フランソワの伝手でサルバドール・ダリの住んている海辺の街カダケスに辿り着く。彼らを迎えたのは魅力的な海洋生物学者のロラ、そしてその父―ダリを崇拝する、レストラン「シュルレアル」のオーナーてあるジュールズだった。「いつかダリに当店でディナーを」をスローガンに、ありとあらゆる無謀な試みに奔走しながら、情熱を謳い続けるジュールズ。やがてそのカオスはフェルナンドの料理に新たな風をもたらし、世界規模の革命的シェフの誕生を呼ぶことになる。