見返りを求める男と恩を仇で返す女
2018年、これまで『さんかく』『ヒメアノ~ル』でタッグを組んだ吉田監督と石田プロデューサーとの新たなオリジナル企画として始まった、本作『神は見返りを求める』。「見返りを求める男と恩を仇で返す女」による愛憎劇を描くという吉田監督のアイデアから始まり、女優と映画監督、ミュージシャンと音楽プロデューサーといった、さまざまな世界で起こり得る関係性が候補に挙るなか、ヒロインとして底辺YouTuberが決まる。対する男性の設定は、監督が頭に思い描いたキモカワなぬいぐるみ・ジェイコブの存在ありきということで、それを所有していそうなうえ、動画制作もできるスキルも持っているということで、イベント会社勤務になった。
INTRODUCTION & STORY
主人公・イベント会社に勤める田母神は、合コンでYouTuber・ゆりちゃんに出会う。田母神は、再生回数に悩む彼女を不憫に思い、まるで「神」の様に見返りを求めず、ゆりちゃんのYouTubeチャンネルを手伝うようになる。登録者数がなかなか上がらないながらも、前向きに頑張り、お互い良きパートナーになっていく。そんなある日、ゆりちゃんは、田母神の同僚・梅川の紹介で、人気YouTuberチョレイ・カビゴンと知り合い、彼らとの“体当たり系”コラボ動画により、突然バズってしまう。イケメンデザイナ一・村上アレンとも知り合い、瞬く間に人気YouTuberの仲間入りをしたゆりちゃん。一方、田母神は一生懸命手伝ってくれるが、動画の作りがダサい。良い人だけど、センスがない…。
恋が始まる予感が一転、物語は“豹変”する――!