ひとりひとりは微力でも、みんなで集まれば大きなパワーとなる。
知識と知恵と勇気で、会社の不正に立ち向かった女性たちがいた。
熾烈な学歴社会である韓国で、どんなに優れた能力があったとしても、大卒社員の補助的な役割しかさせてもらえない3人の高卒女性社員たち。それでも彼女たちがいなければ会社が回っていかない、そんな現実をうまく物語に落とし込みながら、内部告発というドラマチックな展開が発展していく。劇中のセリフにあるように“tiny tiny”=ちっぽけな存在の彼女たちは、会社に妨害され、挫折を繰り返すけれど、決して諦めることなく自分たちの力を信じて地道に前進していく。その姿は、ひとりの女性が大企業相手に莫大な公害賠償金を勝ち取った映画『エリン・ブロコビッチ』や、落ちこぼれOLたちの活躍を描いた日本のドラマ『ショムニ』シリーズのように爽快でカッコよく、応援せずにはいられない!女性社員たちが部署の垣根を越えて協力していく友情に感動し、愛する会社と地域の人々を守ろうとする正義感に胸がアツくなり、誰が本当の黒幕なのかわからない二転三転するストーリーにハラハラドキドキする。最後まで飽きさせないエンタテインメントの誕生だ。
韓国発、実話をベースにした爽快な大逆転ストーリー!
1995年、金泳三大統領によってグローバル元年と位置付けられた韓国。ソウルでは語学学校が早朝クラスでも満席になるなど、街のいたるところで英語が聞こえてきていた。
ソウル・乙支路(ウルチロ)。サムジン電子に勤める生産管理3部のイ・ジャヨン、マーケティング部のチョン・ユナ、会計部のシム・ボラム。大企業に勤める高卒の女性ヒラ社員たちは実務能力は高いが、主な仕事はお茶くみや書類整理など雑用ばかり。しかしそんな彼女たちにも、会社の方針でTOEIC600点を超えたら、「代理」に昇進できるチャンスが到来!ステップアップを夢みて英語を学ぶ彼女たちだったが、偶然、自社工場が有害物質を川に排出していることを知る。事実を隠蔽する会社を相手に解雇の危険を顧みず、力を合わせ真相解明に向けて奔走する3人。彼女たちの部署の垣根を越えた友情、会社を守りたいと思う愛社精神、そして不正に立ち向かう正義感に勝機はあるのか?