児童虐待の実態は凄まじいものであり子供には逃げ場がなく、
救いの手から閉ざされてしまっています。
また日本の法律上、行政が非常に介入し難いという現実があります。
厚生労働省によると、2016年度における児童虐待相談の件数は12万2578件であり、26年連続で増加しています。
この映画は監督・脚本を務める上西雄大が、児童相談所にてご尽力される医師、楠部知子先生から虐待の実態を耳にしたことから始まりました。楠部先生から「眼を向けてあげてください、救われる命があります」との言葉を受け、今こそ一人ひとりが関心を持つべき問題だと考えを固めました。虐待に苦しんでいる子供に手を差し伸べたい・・・
そこで、児童虐待をテーマにした映画「ひとくず」を制作することを決断しました。
撮影はオール関西で撮影されうえに上西自身が主宰する劇団員のほか、田中要次、木下ほうか、工藤俊作、谷しげる、堀田 眞三、城明男、飯島大介などベテラン俳優が参加。
完成後の零号関係者試写会では大きな反響により上映運動など異様な盛り上がりを見せている。
各国の映画祭では絶賛の嵐が吹き起こり、今後多くの海外映画祭で上映を行う予定である。
STORY
生まれてからずっと虐待の日々が続く少女・鞠。食べる物もなく、電気もガスも止められている家に置き去りにされた鞠のもとへ、犯罪を重ねる破綻者の男・金田が空巣に入る。幼い頃に虐待を受けていた金田は、鞠の姿に、自分を重ね、社会からは外れた方法で彼女を救おうと動き出す。そして、鞠の母である凜の恋人から鞠が虐待を受けていることを知る。
虐待されつつも母親を愛する鞠。
鞠が虐待されていると確信した担任教諭は、児童相談所職員を連れてやって来るが、鞠は母の元を離れようとせず、保護する事ができずにいた。金田は鞠を掬うため虐待をする凜の恋人を殺してしまう。凜に力ずくで、母親にさせようとする金田。
しかし、凜もまた、虐待の過去を持ち、子供の愛し方が分からないでいた。
そんな3人が不器用ながらも共に暮らし、「家族」の暖かさを感じ本物の「家族」へと近付いていく、、、。
2019年/日本/117分/PG12
監督:上西雄大
出演:上西雄大/小南希良梨/古川藍/徳竹未夏/他
配給:渋谷プロダクション
上映場所 | ソレイユ・2(地下) |
上映期間 | 6/11(金)~6/17(木) |
6/11(金)~6/17(木) | ①15:35 |
(C)上西雄大