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『おかえり ただいま』【10/16~】

2020/09/02

国民の8割が死刑を容認する日本。
最愛の人を奪われたとき、私たちは何を望むのか?

名古屋闇サイト殺人事件 — 2007年8月24日深夜、帰宅途中の女性が拉致、殺害され、山中に遺棄された。犯人は、携帯電話のサイト“闇の職業安定所”で知り合った3人の男たち。マスコミの報道は過熱、娘を奪われた母は加害者全員の死刑を望んだ。しかし、立ちはだかったのは「1人の殺害は無期懲役が妥当」という判例。母は街頭に立ち、極刑を求めて約33万筆の署名を集めた。裁判は1人が死刑、2人に無期懲役。その後、無期の1人に別の強盗殺人の余罪が発覚し、死刑が確定した。

東海テレビが 作らずにはいられなかった映画。
死刑存廃論を超えて、事件の背景と家族の人生を描き出す。

事件発生直後から被害者の母を取材してきた東海テレビは、ドキュメンタリー「罪と罰~娘を奪われた母 弟を失った兄 息子を殺された父~」(2009年4月)を放送。その後も撮影を継続し、死刑執行後に犯人の父親の肉声を収録した。しかし、それだけでは表現できないことがあった。それは、事件前の母と娘のかけがえのない日々。母を斉藤由貴、娘を佐津川愛美が演じ、在りし日の家族を蘇らせた。さらに、凄惨な事件を起こすに至った男の生い立ちを浮かびあがらせる。
監督・脚本は、「光と影~光市母子殺害事件 弁護団の300日~」『死刑弁護人』『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』など、日本の司法のあり方を鋭く問い続ける齊藤潤一。プロデューサーは、『人生フルーツ』『ヤクザと憲法』も手がける阿武野勝彦。2018年に菊池寛賞を受賞した「東海テレビドキュメンタリー劇場」最新作。

 

2020年/日本 /112分
監督:齊藤潤一
出演:斉藤由貴/佐津川愛美/浅田美代子/大空眞弓/他
配給:東海テレビ放送

 

上映場所 ソレイユ・2(地下)
上映期間 10/16(金)~10/29(木)
10/16(金)~10/22(木) ①14:20  ②18:45
10/23(金)~10/29(木) ①11:15

 

 

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