1947年、独立前夜、混迷を深める激動のインドを鮮やかに描き出す、
監督自身のファミリー・ヒストリーが重なる感動の人間ドラマが誕生!
第二次世界大戦で国力が疲弊したイギリスは、植民地インドを去ると決定。主権譲渡のため任命された新総督のマウントバッテン卿、その妻と娘は、首都デリーの壮麗なる総督官邸にやって来る。大広間と迎賓室がそれぞれ34部屋、食堂は10部屋で、映写室も備えた大邸宅に500人もの使用人が仕える。そこでは独立後に統一インドを望む国民会議派と、分離してパキスタンを建国したいムスリム連盟によって、連日連夜論議が闘わされた。一方、新総督のもとで働くインド人青年ジートと令嬢の秘書アーリア、互いに惹かれあう2人だが、信仰が違う上に、アーリアには幼いときに決められた婚約者がいた……。独立前夜、混迷を深める激動のインドで、歴史に翻弄された人々を鮮やかに描いた感動の人間ドラマ、それが『英国総督 最後の家』だ。
チャールズ皇太子の薦めで出会った一冊の本と
奇跡の物語に、名優たちが結集
グリンダ・チャーダ監督はある日、チャリティパーティを主催する慈善団体の後援者で、マウントバッテン卿の甥の息子にあたるチャールズ皇太子に出会った。彼に大叔父様についての映画を制作中だと話すと、チャールズ皇太子は言った。「マウントバッテン卿の個人秘書を務めていたナレーンダル・スィンフが書いた『The Shadow of the Great Game』という本を、ぜひ読むべきです。本当は何が起きていたかが分かりますから」と。その数日後、奇妙な偶然が起きた。チャーダ監督が新作映画の宣伝中に会いに来た俳優志望の若者、それがなんとナレーンダル・スィンフの息子だったのだ! 彼は「あなたが分離独立についての映画を制作中である記事を読みました。父の本をぜひ読んでいただきたいのです」と語った。それはチャールズ皇太子から薦められたものと同じ本だった。そして数年後、彼は本作に、父と同じくマウントバッテン卿の個人秘書役で出演することとなった。マウントバッテン卿には『パディントン』シリーズ、人気テレビドラマ「ダウントン・アビー」のヒュー・ボネヴィルが、威厳を湛えながら心優しく誠実な総督を演じ、その妻でインドへの深い愛情を示すエドウィナ役のジリアン・アンダーソンと共に、自身の祖父母が分離独立の際に大移動してきたチャーダ監督が、「私自身の映画を作りたい」という強い思いを叶えた。
2017 年/ イギリス / 106分
監督:グリンダ・チャーダ
原題 :Viceroy's House
出演:ヒュー・ボネビル/ジリアン・アンダーソン/マニシュ・ダヤル/フマー・クレイシー/マイケル・ガンボン 他
配給:キノフィルムズ
上映場所 | ホールソレイユ(4F) |
上映期間 | 9/28(金)~10/11(木) |
9/28(金)~10/4(木) | ①9:50 ②16:50 |
10/5(金)~10/11(木) | ①12:15 |
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